『暴かれた趣味』
「あれ……変だなぁ」 俺は一人で暮らしていた筈だ。 「それなのにどうして……?」 俺の前には幼女が身につけるような上着にスカート。 そして使用済みっぽい雰囲気が漂う下着類が山積みになっている。 「はっ、そうか! 思い出したぞっ!!」 俺は思わず手を打った。 全ての謎が今、解き明かされた瞬間だった。 「『グエンティーナ』とかいう魔法世界から来た少女と俺は暮らしていたんだ。それ で彼女が立ち去る時、彼女は自分に関する俺たちの記憶を一切合切……」 「耕一さん。言い残すことはそれだけですか?」 <おしまい>