『暴かれた趣味』


2000/06/19



「あれ……変だなぁ」
 俺は一人で暮らしていた筈だ。

「それなのにどうして……?」
 俺の前には幼女が身につけるような上着にスカート。
 そして使用済みっぽい雰囲気が漂う下着類が山積みになっている。

「はっ、そうか! 思い出したぞっ!!」
 俺は思わず手を打った。
 全ての謎が今、解き明かされた瞬間だった。


「『グエンティーナ』とかいう魔法世界から来た少女と俺は暮らしていたんだ。それ
で彼女が立ち去る時、彼女は自分に関する俺たちの記憶を一切合切……」










「耕一さん。言い残すことはそれだけですか?」









                          <おしまい>


BACK