三匹が斬ったり突いたり燃やしたり 2008,4,12

 成田屋さんがメインを努めたらしいアリスソフトオフィシャルサイトの無料配布ミニゲームです。かなみと鈴女と戦姫がメインで、傭兵枠もあったりします。武器はアリスソフトらしく買い捨て形式。コツを掴む前に終わったので何とも言えませんが、理想の手持ちは技能増加1枚、能力上昇2枚、自動回復1枚でしょうか。最低でも技能増加と自動回復はそれぞれ1枚は欲しいところ。アイテムでの能力強化はオールレンジ攻撃持ちの鈴女に攻撃最優先、庇う持ちの戦姫に防御、体力優先でした。かなみ?、ああまあ適当にどぞ。速度は回避に関係するっぽい気がします。知力は対陰陽攻撃なのかも知れませんが、一度しかその手の大ダメージ受けなかったので印象が弱かったです。
 全体の尺が掴めなかったので、カードの勝負処が判らず失敗したりしましたが、肝心のラストバトルも鶴水を真っ先に潰して凌げたので難易度も手頃で、バランス良かったです。鈴女が死んだのに相手の回復で回復して貰ったのは仕様なのかバグなのかとかは気になります。
 ボスキャラの鶴水がどうして蜘蛛弾正に忠実なのかというあたりがあればシナリオとしては良かったですが、ゲーム的には別にいらないとも言えます。戦国ランス好きとしては非常に楽しめました。

【お気に入りキャラ:戦姫】


晴れたり曇ったりN 2008,5,15

 今年延々とやり続けていたフリーゲーム。サークル犬と猫さんの作品で、これでフリー公開されているものは全てやりました。今回の作品も今迄同様に三十分やる筈が二時間経ってたりと嵌り度や熱中度が高いです。難易度は低く、目的も分かり易いので適当に幅広く遊ぶのが吉かと。一応全イベントと全職種MAX、技のコンプは果たしたので終了に。ただ武器がレア系は殆ど揃ってません。聖騎士で王者の剣を極限まで改造したもので終わってます。ポイントは特にないのですが、友達に会うのは終盤は武器の限界値を上げてくれるティコと、武器そのもののマナポイントをくれるクリックが大事になります。他は違う事などでも代行できますので。友達で遊ぶのに一番苦労したのはルヴィルで、好感度に関わらず夕方前の二時間のみでした。他はラヴラヴなら普通なら断られる時間帯でも遊べたりするのですが。今回は弁当屋があまり機能として活かせていなかった印象です。

【お気に入りキャラ:イヴ】


風の色、鮮やかに 2008,5,18

 ショウ様製作のRPGツクール2000作品。
 この方の作ったゲームはどれも非常にゲーム性が凝っていて大変面白いです。装備はメイン武器とサブ武器の二つ持てるようになっていて、戦闘中に持ち替える事が可能になっています。その武器の種類と敵との相性が非常に考えられていて、防御力の硬い敵には槍、空中にいる敵には弓でしか殆どダメージを与えられません。槍は相手防御力の1/2にして攻撃でき、鎌は全部の敵に攻撃が出来、大剣は攻撃力が一番高い反面、素早さの減少も大きく、双剣は二回攻撃、刀は軽いので素早さが他の武器ほど落ちず、尚且つクリティカルが出やすいなどそれぞれの武器の特徴があってどう組み合わせるかが面白かったです。そしてその武器そのものも基本的に殆ど非買で、鍛冶場で買って来た鉱石を方向キーを操作して叩くことで剣を作らなくてはいけないという難易度っぷり。これでめげてしまう可能性もありますが、工夫という点では非常に良かったです。ツクールシリーズでは基本的に二回攻撃武器が最強なのですが、これに関してはクリティカル率が高い刀が一番使い勝手がいい印象です。基本的には主人公のリックスはメイン双剣、サブ弓、シュナイトがメイン刀、サブ槍、ミリアはメイン刀もしくは剣、サブ鎌を持たせていました。
 音楽も展開が変わるたびに変わっていったり、フィールドを敢えて狭いままにして無駄に世界を広げなかったりと考えているなと思わせる工夫が多くて良かったです。
 戦闘もバランスが良く、ストレスは感じませんでした。隠しボスの大物ラッシュも大変でしたが、本当に最後の敵との戦いはレベルMAXで、隠し装備アイテムをもってしても本当に死闘ものでした。あと3ターンあったら間違いなく全滅でした。唯一の不満点はHP、MP回復系アイテムが貧弱で、戦闘中に使えないものばかりで苦労しました。
 後、途中の迷宮でパズルの謎説きがあり、これがかなり大変でした。特にそれぞれがそれぞれの道を作っていく迷宮は苦しかったです。
 ストーリーとしては前作の月夜に響くノクターンと話が繋がっているので、極力そちらを先に遊んだ方が楽しめます。中でも今回出てくるカオスの話が結構関わってきますので。全体的には冒頭のミリアが背中から魔法攻撃しようとした癖にその後の言動がおかしかったり、終盤名前を付ける事になるキャラ付近の話が若干唐突感があったり、リックスが結界で弾かれるのはお姉さんにゴニョゴニョされているからなのかとか、結局先生のキャラ作りは失敗しているようなとかありますが、END前に他の疑問点はほぼ明かされているので総じてまずまず満足です。
 リックスが主人公の親友キャラしてて、シュナイトが主人公キャラしていたので、リックスが主人公だと言われてもピンと来ませんでした。リックスとミリアの関係もいいですが、アリシアお姉さんとシュナイトが将来くっつくといいなと思えるように。

【お気に入りキャラ:シュナイト、アリシア】


The Golden Lore 2008,6,4

 こちらよりオープンβテストとのことでフリー中。正式版が出る頃はブームも終わっているのではないかという余計な心配もあります。Theは付くものの正式名称はゴールデン・ロア。
 キャラ登録をして毎日メールでそのキャラの冒険の結果を知るだけという、自らはどうすることも出来ないので厳密にゲームかどうかはわかりませんが、お遊びとして楽しめました。一応獲得した武器の持ち替えや得た称号の選択などが可能です。
 一番長生きしたキャラが引退したので、一先ず区切りとして終了。
 登録したのが2月9日でゲーム年表では黄金暦88年7月、引退が6月4日で黄金暦98年2月。30歳で始めた冒険は9年7ヶ月で幕を下ろしました。前に作ったキャラが二ヶ月(=二日)で死んだので、名前も適当に作ったのですが、それがここまで長生きするとは驚きです。

 再殺者・キビ・ミタラシ ID:43166 ──黄金暦98年 2月、引退──
 年齢:39歳 性別:男 出身地:田舎 出身家:ミタラシ
 冒険者になる前の生活:医者 冒険者になったきっかけ:弱きものを救うため

 筋力 / 127 耐久 / 245 敏捷 / 302 器用 / 237 知力 / 370 魔力 / 475 感応 / 344 運勢 / 89
 金銭欲:皆無 名誉欲:貧弱 正義感:過剰 緊張感:皆無 克己心:普通

 武器:とても高級な魔法書 防具:とても出来の良い護符


HAPPENING ROAD 2008,6,7

 ダイケ様製作のRPGツクール2000作品。
 プレイ時間五時間というのは疑問ですが、ラスボスの難易度(二回ぐらいしか攻撃受けなかった)を考えると、道中に手間取ったりイベントを見ようとしたりサポートキャラを選り好みさえしなければサクサク終われる気はしました。ただ逆を言えば全部チェックできるものはしたいと思えば非常に難しい気がします。難易度が高いのではなく条件が全くわからないもので。特にサポートキャラのchatイベントなどは発生条件がわからないものが多く、ちょっと何かある度に全て試して見ないといけない感じになってしまいました。更に前提として戦闘参加回数などもあるので、全てのキャラを経験つませるというクリアの為でも何でもない苦労を背負う羽目にもなる感じが。前半使っていたルシェスと後半使ってたエリカの二人はそこそこイベント見た気がしますが(前者は野球、後者は同僚の話)、他はせいぜいアイテム貰うぐらいのイベントぐらいまでしか見られませんでした。発生時期もあるとしたら仲間に出来るキャラは早めにしておかないと駄目っぽいです。野球イベントも二人人数足りて無いのでその分カットされたっぽいですし。ただ総じてキャラクターの軽いノリは好感が持てますし、ちょっとした町内イベントの数々は楽しかったです。トイレは結構探した気がするのにイベント出なかったことで隠しボスも出せませんでしたし、周回して主人公変更してのプレイも残っているのですが、一周でいいかなと。ただ最後に一つだけ、ラストバトルにまで参加したサポートキャラがガン無視のまま終わるエンディングは正直哀しかったです。結局道具扱いに見えてしまいましたので。

【お気に入りキャラ:エリカ・ツキカゲ】


悪夢95 〜青い果実の散花〜 2008,6,18

 Me搭載の古いノートパソコンでも遊べるゲームを探している最中に発掘してやってみました。元々このタイトルは雑誌で興味を惹き、ノベライズで気に入っていました。手に入れた時にやってみたものの、あまりにお粗末な出来だったので期待が大きかった反動で放置していたのですが、期待のない分サクサクと終わらせることが出来ました。エロシーンライターが複数いる反面、それ以外は本職じゃない人が書いているのか主人公慎一以下、キャラクターが大層間抜けになっていて、肝心の女の子言動なども家に返してしか言えないような有様なのと、そんな彼女達の声充ててる人が酷過ぎる人がいる点を除けば、操作性とモードなどは時代を考えればまあまあ頑張れている気がしました。
 好感度順は 礼菜 ≧ 柚流 > せりか ≧ 紫音 ≧ 文 > 帆之香 > 鈴 > 彩乃 > 愛 > ひな > 流花 で。
 礼菜の人は頑張ってました。逆に彩乃の声の人の酷さはある意味特筆ものか。流花もかなり酷いですが。キャラで好きなのは柚流ですが、全体的にどのキャラもノベライズ補正入ってます。ノベライズ限定だと直人、柚流、彩乃の順に。


クロノベルト 2008,6,27

 PC買い替えを挟んだ事で、終盤で止まっていました。
 相変わらず頭の悪そうな感想で恐縮なのですが、端的に言えば60点満点中の85点という感覚の出来です。単純に期待以上想像以上というのではなく、点数を足していったらそれぐらいになっていたと言うか、狭いスペースに物が積み上げられて山積みに溜まったぐらいの「良かった点」が多く見受けられたという感じです。
 元々ファンディスクというもの自体の満点が100点にはなり辛いですし、この作品に関しては登場機会が満を持した感がイマイチ感じられませんでした。そのせいか初めにやっていてストーリーの構成自体があんまり上手くないような印象を受けました。それぞれのストーリーの導入部分が意外にぎこちなく、そのテーマ自体も是非やってみたかったとかよりは機会があればこういうのを考えてみたいという一覧からそれぞれ一つ見繕ったような九鬼とアルフレッドの物語という印象が強く受け、なのでその延長から紡ぎ出されるお話の起承転結が、文章の言動ほど読んでいて響かず届いてこない感が強くありました。小ネタや見せ場の醸し方自体は諧謔あるいいものを感じつつも、到着点に対して腰の据わりが悪いような落ち着かなさがありました。話を動かす中で沸いた細かな疑問点やそもそものオチへの繋げ方など、腑に落ちきらなかったりしたのも自分の理解力の乏しさだけでないものがあるように思えましたし、正直この企画全体の骨組み自体はあんまり上手い感じはしません。アイディアとして唸るものの、下拵えができないまま始まったような味気なさがありました。
 でもそれを満足の意気に持ち込んでいったのも文章力で、そんな素材を捏ねて弄って膨らませたり繋ぎ合わせたり重ねたりと、一つ一つのシーンで魅せ、それぞれの見せ場の演出を作り上げていました。終盤のセルマの登場シーンなどはその最もたるところで、その演出から結末は非常に魅入られました。あのシーンの意味の重さの割にそれに達するまでの彼女へのフラグのあまりの弱さとか、結局それが出来た理由がタネがないのなら納得し難い感が残ったままとか、結局主人公二人あのシーン前は屋上では九鬼を見送ったぐらいしか大した行動できなかったなあとか諸々が瞬時に気にならなくなるぐらいのインパクトはありました。でも実はセルマ覚醒へのフラグがちょこちょこ出てきてからずっと最後まで、マグダラの仕掛けだと疑ってました。やったー覚醒したセルマ様がでっかいだけのボスを倒したー→実は彼女はマグっちがこっそりクロノベルトの力を上手く使う為に用意した器だったんです!→放って置くとこの世界とあっちの世界が融合とか逆転とか何かしてしまうような類の大ピンチに→リック私を撃って!セルマさまーっ、のような感じで。考え過ぎでした。
 あとはルダの性格が幼くなるのはまあ銃の時の雰囲気だと他のキャラに埋没しそうな性格だからなのかとか、雲外鏡の妹さんが即寝返り即裏切られ即反省即謝罪だったり、すずが出番的に悲しかったり、その一方で声優さんに明らか過ぎる勝ち組が存在したり、このマグダラで幹部なら聖導評議会ってどんだけすっごいんだとか、ぶっちゃけエロシーンそのものの出来は悪くないのに話への挿入は若干苦しかったですとか、一奈のみ九鬼やアルフレッドの生存期間ルールに抵触しない理由が良くわからないなど色々思いつつも、結局は話が進めば進むほど目が離せないというか引き付けさせるものがありました。大変良かったです。曲の使い方も戦闘シーンとその前後が特に上手くできていて、そこを含めて見せ場の読ませ方を大層心得ている印象でした。

【お気に入りキャラ:九鬼耀鋼】


ウィザーズクライマー 2008,6,28

 ゲームとしては十分に面白かったですし、なかなか凝っていたと思います。それでも最終目標であるクデュール魔法大会優勝を見るにはどうしても数値を稼ぐ為だけの周回が必須だった為、気力が尽きやすい気がしました。なので中断期間を挟んでいたら、とことん飽きてました。元々数周目あたりで、途中で止めたらそうなるだろうという予感がしていたので意外ではなかったのですが。
 あと体験版から危惧していた通り、結局メインヒロインであるセリスのみのゲームと言って差し支えないので、彼女がそんなに好みでないと少々辛いです。彼女自身面白かったですが、彼女の為にどこまで頑張れるかと言う面では私には厳しかったです。一応彼女以外にもヒロイン扱いされていたイエル、ヴィオラにも見せ場イベントやエンディングも存在しますが、イベントにしてもセリスが7、イエル、ヴィオラがそれぞれ1、その他で1ぐらいの割合なので、彼女らを気にしてゲームをするともう少し欲しいと思ってしまいます。ソシエットやルーンに至っては御座なりでもENDすらありません。
 作中作ももしかしたら初めてぐらいに面白いと感じられるものもありましたし、レアモンスターを倒す意義や、アイテム探しなど、脇道部分もそれなりに良かったです。ホーンちゃんの腕って結局どういう理屈になっているんでしょうか。恒例のオマケムービーも良かったです。ボツVerの最初、モザイクキツ過ぎて最初全く判らなかったですが。
 そして希望としては会話イベント回想の充実が望まれます。アリスソフトでも思うのですが、折角面白い掛け合いがあるので、簡単に読み返すことが出来ないのは残念です。特に若干ランダム要素があって同じ行動をしても確実に再現しないものや、そもそも一番最初に見れるヴィオラに関するものは本当に1stプレイでしか見ることが出来ません。同じノーマルモードでも再現できません。更にセーブデータでも再現しなかったので、フラグ管理部分のデータも保存して、フォルダ毎保存しないと再インストしない限り難しそうです。会話イベントの回想実装を、是非お願いします。
 キャラクター別に感想としては、

セリスティーネ・ロココ
 父親が殺されてという必死さの伝わる導入部にしては、ソフトハウスキャラ特有のほんわか空気に包まれた日々を送ってしまうので、最後も家さえ取り戻せればいっかみたいな暗さの無い格好に。個人的にはもっと増長してしっぺ返しを食らうようなイベントも見てみたかったです。ムフ口は好みです。

イエル・ブルータクト
 正直、中途半端な印象です。彼女のヒロインキャラとしての出番もすぐ師匠が持っていってしまいますし、その彼女への話の繋がり方もとってつけた感が除けないままでしたし、何より彼女だけ主人公と深い繋がりを得ることが結局作中ではありませんでしたので。

ヴィオラ・エントラ
 嫌いじゃなのですが、個人的趣向で乳の大き過ぎる人は微妙に好きくないのです。それはさておき、何気にキャラクターが流されっぱなしの人という印象が強く。イベント的にも二番目に恵まれていますし、好みとしても悪くないのですが、確固としたものを彼女からは受け取れないままでした。主人公を好きになっていたという部分もその説明では説得力微妙ですし。

ソシエット
 出番の割にはヒロイン外とは。巣作りのクー、王賊の八重のような立ち位置なだけに、まさか無いとは思いませんでした。開発が妙にキリよく終わったのは彼女が切られたのではないかなとか勘ぐっていたりするのですが。実に残念です。

 で、好感度順は ソシエット > ヴィオラ ≧ イエル > ルィンス ≧ ルーン ≧ ラズロック ≧ セリス他諸々で。ルィンスは囚われの獣耳っ娘。男キャラ達とか協会長秘書とかは諸々の中に。


リトルバスターズ!エクスタシー 2008,8,28

 発売日購入後、少しづつ進めてたり中断期があったりしましたが、射撃が面倒でやっていなかった沙耶M発動からのスクレボENDも終わり、知る限りの全てのENDを終了致しました。
 システムは操作性は良かったですが、フラグ管理が不満と言うか配慮が欲しかったです。セーブデータでのイベントの再現性が保たれないのは読み返そうとしている人間にとってはとても困ります。演出として一度クリアしたヒロインは事情があって途中からは出なくなるような仕込みになっているのですが、そのフラグチェックで登場人物が変わってしまったりするのが、セーブデータでも影響されてしまうので再現性が保たれず困ります。あと単純に沙耶シナリオの二周目見ると一周目見られなくなるとか。それ以前に全ての最初の一周目は一度きりというのも事前に知っていなければデータを抑えることが出来ないので困りものです。テキストで面白がらせよう楽しませようとしていて、実際その通りに出来ているだけに、いつでも読み返せるようになっていればなと我侭承知で思います。
 CLANAD以来だったことでここのメーカーのノリを忘れていたので、絵とか声とか不幸設定を予感させそうな雰囲気とかに慣れず、気持ちが入り損ねたまま始めていました。ヒロインの声も一部非常に耳に慣れそうに無い喋りに気持ちが引っかかってしまいました。あと追加シナリオ分は元のより音量が大きくなっている風に聞こえました。ちょっとした話題にもなったHシーンのBGMは本当に斬新過ぎでした。ただこの冒険心は嫌いじゃないです。ただハモリ部分は最後まで慣れませんでしたが。BGMは実力派らしく良かったです。
 ミニゲームは射撃以外は楽しめました。射撃もダンジョン中でなく回数も少なければ楽しめた気がするのですが。野球はバッティング練習がかなり楽しかったです。具体的に言えば好きなタイプではない葉留佳があまりに最初っからボールを拾ってくれるので好感度が上昇したぐらいに。シナリオ中の彼女より評価高いです。
 クリア順番は、鈴BAD→クド→小毬→葉留佳→美魚→来ヶ谷→鈴→Refrain→リトルバスターズ→佳奈多→沙耶→佐々美→鈴(真)→筋肉→沙耶(馬鹿理樹)→スクレボで。

 摩訶不思議系の不幸や悲劇はピンとこないので平気ですが、クドや葉留佳の分かりやすい不幸は胸にクるものがありました。風紀委員の自販機の難癖とかかなり厳しかったです。各シナリオの端はしで違和感やおかしな点、不思議な会話などが出てくるのですが、それらが全て理由があって最後にその理由が一気に全て分かっていく流れは非常に痛快でした。複数ライター作品では陥りがちな擦り合せの不備が目にした範囲では見当たらず、非常にすっきりしました。
 各シナリオではクドルート自体では問題が二人の外にある以上その件に関しての救いが全くなかったり、葉留佳宅の御両親が見せるその無力さが無気力に見えてしまったり、美鳥が彼女の意思という形ではあやふやな流れで終わってしまったりします。そして来ヶ谷ルートでは彼女ルートの話でありながら取り上げられている問題はこの世界全ての共通部分で各ヒロイン達がそのまま忘れてしまったものを彼女は必死で残そうとしているという背景が明らかになることで彼女の傑物さが改めてわかるようになっていました。その割には追加ヒロイン組のシナリオでは記憶のハードル下がっていたりもするのですが。その追加シナリオの挟み方もスムーズに受け入れられる流れに仕上がっていて見事でした。
 Refrainでは残された二人の為に世界を用意した恭介、人間らしさを目いっぱい発揮した謙吾もそれぞれ良かったですが、あの状況下で内心を見せることなく最後まで普段どおり自然体で傍に居続けた真人の堂々とした様が特に痺れました。
 全てのルートを世界という紐で括っている構成の都合で仕方が無いとはいえ、一通り全ヒロインを一度は確実に好きになったという事になる理樹のホレ易さは異常という塩梅に。好意的に捉えればリトルバスターズという恭介以下の庇護の下ヌクヌクと過ごしてきたので、初めて自分個人が誰か他人一人に向き合うことでその人に転びやすいという解釈ですが、各ヒロインに対するそれぞれのルートで発生する恋愛感情は単に気の多い奴か世界の意思に操られているかに思えてしまい、好きが非常に軽くみえてしまいます。
 そしてリトルバスターズでは全てのヒロインの問題がクリアされているのですが、葉留佳佳奈多の和解程度はいいのですが、クドの国の問題まで介入とかし過ぎの気も。だったら衛星成功で内戦自体が回避されたとかの方がスムーズだったんじゃないのかなとも。ただ皆のいる世界は理樹と鈴の力によるものなだけに理樹が知り得てどうにかしたいと思える範囲内と考えれば、その辺が折り合いの付け所なのかなとも。だから佳奈多は仲直りは出来ていても自動的には救われていないし、小毬の兄は死んだままだし、美鳥は出てこないのではないかと。
 好きなキャラ順は以下の通りですが、シナリオだけでなく野球の守備機会の印象が大分影響されています。割と嫌いなキャラはいません。
 佐々美 > 沙耶 > 来ヶ谷 ≧ 葉留佳 ≧ クド > 謙吾 ≧ 美魚 ≧ 小毬 ≧ 真人 > 恭介 ≧ 鈴 ≧ 佳奈多

笹瀬川佐々美
 最初っから彼女に決めていました。それだけに宮沢ラヴをどう解決するかと思ったらそうきたか、と。初めの頃の理樹は彼女を過剰なまでに敵視し過ぎと思ってました。

朱鷺戸沙耶
 評判は聞いていましたが、私は好きにならないだろうなと思っていたらまんまと好きになっていました。タイトルのエクスタシーの意味を彼女で知ることに。彼女が居なければ葉留佳が二番目だったかも。

来ヶ谷唯湖
 無条件好みキャラでしたが声と喋り方が辛かったのと、力技っぷりが若干割り引く印象に落ち着きました。あと思ったより野球の守備はイマイチでした。

三枝葉留佳
 野球がなければ、下から数える方に置いていた気がします。結局黒板は彼女自身なのか佳奈多なのか同室の子なのか。

クドリャフカ・アナトリエヴナ・ストルガツカヤ
 健気過ぎるわんこ。クラナドの風子同様、異性としてはちょっと見られないのが御免なさいでした。

宮沢謙吾
 理樹の為かと思えば実は自分の為だったりするのですが、当たり前というか普通というか他男二人がおかしいわけで、その叫びは心に残ります。

西園美魚
 キャラクターとしてはどっちつかず気味だったりしましたが、中の人が頑張ってました。発売前に差し変わった眼鏡を上手く使ったなと思います。

神北小毬
 このキャラのテーマBGMがなんか無性に好きです。声といい演技といい、どこをとっても非常にいい子なので私には眩し過ぎました。Refrainのリボンの演出が好きです。

井ノ原真人
 男性声優で喋りが引っかかるということはそうないのですが……何か引っかかってしまいました。でもそれ以上に立ち絵のバランスと目が気になってしまいました。

棗恭介
 正直、出来過ぎて引きます。来ヶ谷女史と彼だけは出来物過ぎて、欠点も敢えてっぽく見せる欠点なだけに、親しみに直結してきません。でもスーパーマンはいいものです。

棗鈴
 理樹が単純にリーダシップに目覚めさせるだけなのに対して、非常に色々とこのゲーム期間中に課題をこなしていった感が。

 どうだったと聞かれれば躊躇なく面白かったと言えるぐらい楽しめました。


うみねこのなく頃に Episode1 〜Legend of the golden witch〜 2008,9,21

 前作は正答率1%という煽りが腑に落ちず、その後の言い分が鼻についたので距離を置いていたのですが、最初にひぐらしが世に出た状況を考えれば、勝手に感情的になり過ぎていたようにも思えます。ただあの言い訳はちょっと……でしたが。それはさておき、まさかここまで大きくなるとはのブームの中での第二作目シリーズです。進んでやる気は無かったのですが、EP1がHPで無料配布されていたのでやってみました。前作以上にゲームという括りでいいのか疑問もありますが、頭を使って考えさせるという部分は健在なので。前作と違い最初っからこれはこういうものだという前提がプレイする側ので思考の幅は広がりました。ただ作り手側の条件も相変わらず広大なので、予想しきるという部分は難しいと思います。ただちょっとした部分部分でこれはこうだろうああだろうと考え、続きでその推移を見守らせるという点では楽しめるように思いました。万が一最後に実は全てトリックで解明できる純粋ミステリでしたなんてオチだったら大賞賛です。
 内容については感想ではないのですが、電話の歌とか無視してあのまま爺さんの部屋に籠ったまま0時になってもBADENDなんでしょうか? ベアは入って来られないのは0時迄ということなのかどうかとか。どうせ一度使用人達を疑って見捨てる判断をした以上、その選択肢を選んでもおかしくない気がしたので。全員で探しに行こうという選択は一度あの部屋を離れてしまうと、鍵をかけなければその隙に中に入られてしまってもう安全でなくなる、逆に鍵をかけたら鍵を壊すなりして二度と入れなくしてしまうという仕掛けをされてしまうので、ベストではない気がしていました。まあ、そんな人間の考え程度の話はどうでも良いのでしょうが。

【お気に入りキャラ:特に無し】


スカッとゴルフ パンヤ Season3 2008,9,27

 Season4に突入したので、一区切りです。スピンのかけ方もわからなかったルーキー時代は上手い人に教わったりその打ち方を真似したりし、トマホーク等を覚えたビギナー時代はアイスキャノン大会でPPをただ稼いで遊んでいました。なかなか大会受賞にも縁がなかったのですが、ビギナー最後の頃に10人大会の一位銅と30人大会でも五位銅と二つ取り、サーバー制限解除初大会で30人大会二位銀と何とか格好はつきました。
 最初に貯めたPPでアリン買ってからはずっと彼女一筋でした。彼女を選んだのもバランス重視…というアリン使用者の言い訳っぽいのではありますが、今のところ初期のケンを少し強化した程度で浮気せずにいます。服装はビギナーAから貰いもののウェブマネー二千円分使った程度で、あとは基本PP品で遣り繰りしています。

 シニアB 強制終了率 0.0% [0 / 1806] ゲーム完走コンボ 1784 / 1784
 大会戦績 銀5回(3級x5) 銅15回(2級x4 3級x9 5級x2) チームマッチ100.0%
 平均打数62.32打 平均打数時間12.7秒 パンヤショット率67.0%
 フェアウェイキープ率50.2% パット成功率82.3% O.B発生率2.7%
 総プレイ時間 43日15時間49分 総プレイ打数 84,551打 総プレイホール 25,238ホール 総打球飛距離 247地 1082.3万y
 最高スコア ★★★ -9[1722p] ★★ -24[5666p] ★ -22[1955p]
 ホールインワン71 アルバトルス398 最長飛距離579.68y 最長パット距離44.29y 最長チップイン距離577.63y
 特別賞 ベストスピーター107 ベストランナー81 ベストチップイン37 ベストロングパター366 ベストリカバリー207 ラッキー賞131
 パワー24〜26 コントロール21〜22(20〜23) 正確度16 スピン6〜11 カーブ4〜6

 Ice Spa -24 3622pp
 Ice Cannon -22 5666pp
 Pink Wind -22 1269pp
 Shining Sand -21 1955pp
 West Wiz -19 1795pp
 Blue Lagoon -17 1410pp
 Sepia Wind -16 1824pp
 Blue Water -15 1270pp
 Blue Moon -15 1470pp
 White Wiz -15 1897pp
 Wind Hill -9 1050pp
 Deep Inferno -9 1610pp
 Wiz Wiz -4 1722pp
 Silvia Cannon -2 1264pp


てとてトライオン 2008,10,1

 ヒロイン四人で選択肢が二回という珍しくも無い実にあからさまなシナリオ重視系でしたが、事件イベントが多く、恋愛イベントが殆ど無い偏りのある構成でした。特に主人公ヒロインが相手に好きになったりする期間が実際のテキストの中にも時間軸の中にも殆どないので、いきなり数日で相手をこれという強い理由無く好きになるというのが、最大の難所でした。恋愛シーンの不足はHシーンで補おうとしたのか、大体2、3Hイベントが連続して〆る形式でした。システム、音楽、声等に不満はありませんでした。
 キャラクリア順番は夏海、鈴姫、一乃、手鞠の順でしたが、一応ボーイミーツガールが完成している夏海シナリオが一番無理が少なかったです。鈴姫、手鞠もヒロイン側だけはそれぞれ好き理由がぶり返し、一目惚れとそれぞれあるのでわかるのですが、主人公の慎一郎側は前述の通りいきなり感が強いのでついていけないといけないままかも。
 突っ込みどころは非常に多く、一番の突っ込み所は鈴姫シナリオの何故か全員沸いて出る最初の告白シーンでしたが、手鞠告白シーンでの「出会ってすぐだったら、きっと俺は自分の気持ちに気づけなかった」等という慎一郎の台詞も相当おかしいので、世界観の工夫やキャラの良さの割には、浸るより醒める方が多いのが欠点です。難癖までいくとこの学校と大人側の責任問題の有り得なさっぷりも相当引っかかるのですが、ここは敢えて目を瞑る部分だと思うので、難癖の程度で。
 キャラ好感度順は 藤ヶ峰芹菜 ≧ 蓮見一乃 > 十倉手鞠 ≧ 倉田ちさと > 織原夏海 ≧ 鹿子木景 > 瀬名優 > 藤ヶ峰なずな > 胡桃沢鈴姫 ≧ 葉山鷹子 ≧ 相馬騎士 > 葉山鳩子 で。

 芹菜さんをもっと知りたい。一乃会長にはたまにイラった来たので。手鞠嬢は減点分がないので。ちーちゃんのお母さんスキルには参りました。夏海はシナリオは一番良かったです。店長は学生の気がまるでしません。卒業後店を経営しないのでしょうか? 優はサービスが足りないです。なずな先生は大人代表の役回りの割には…コスもなかったですし。鈴姫は何かシナリオの有り得ないシーンがそのままキャラにも引きずってしまい。鷹子嬢は近づくと格好よさがわかるのが何ともいいです。騎士はなんだかいいんだけどなんか微妙。鳩子は結局、生徒会の広報でしかない割には半端でした。


闘神都市U 2008,11,9

 アリスソフトの代表作の一つ。フリー配布になってから落としてはいたのですが、ずっと手付かずのままでした。Vの製作発表を知り、それを機に始めましたがTはクリアしていたものの殆ど忘れていました。シナリオは流石傑作の一言。数々のキャラクターがそれぞれドラマがあり、ゲームとしても飽きさせない楽しませるような作りでした。ビルナスの最後はちょっとそこまでするかというぐらいのニヤニヤ度でした。レベルは98ぐらいで上げることに飽きがきていたので104まで。アップボーナスはほぼ必殺度につぎ込みました。女の子モンスターはラム以外は全員捕獲、一番使えたのは最後の一人神風でした。バルキリーは待機が多くてアテにならず。不動産物件も全部揃えました。装備ボーナスはハニワCARD貰うの忘れていたのでハニワソードを取れなかった武器以外全てで。闘神になってからはずっと二刀流で通しました。基本はアリスソードと人切り、鬼切り、MX、アタナイフのどれかで。鎧と指輪はナオミ装備でした。ボスキャラはグナガン、白淫凶鬼、ラブミーテンダ、キラトーキ、朱雀鬼を。ごごはあの攻撃回数の無限増殖の前に太刀打ちできませんでした。召還敵もV2ベベターとゴールデンハニー以外は人切りの剣のお陰で倒せました。
 お気に入りキャラ順はクライア、カーツウェル、セレーナ。次点はボーダーで。女の子モンスターだと粉あらい、ワーチアガール、キャプテンばにら、やもりん、コンテあたりで。


無能令嬢 2008,11,21

 サークルMole Waltzさん製作の恋愛AVDフリーゲームです。選択肢で好感度が上下するマルチエンディング形式で、好感度順に五通りのENDが存在します。選択肢と言っても主人公の美由紀の言動を決めるだけなので分岐とかは特になく、全体的にも短いので短時間で全部読み尽くすことが出来ます。我侭放題に育った傲岸不遜な主人公なので、かなり言動が無茶苦茶なのですが、周りに暖かいキャラがいてくれるお陰と彼女自身、環境がそうさせていたという一面があることもあって無事軌道修正することができるといういいお話でした。彼女の父親も行き過ぎでも頷ける面もありましたし。お気に入りのシーンはマフラー贈った時に相手に怒鳴られて喜ばれるとしか思っていなかったとショック受けるシーンが良かったです。

【お気に入りキャラ:榊原さん】


とっぱら 〜ざしきわらしのはなし〜 2008,11,24

 これも発売日購入にも関わらず今日までかかりました。非常にペースが遅かったので難航していた印象がありますが、一つの作業を仕上げるまで積んでたり、中途半端な時期に手を出したり、他のゲームの合間に手を出したり、はたと我に返って再凍結したりとダラダラペースだっただけでゲーム自体はなかなか面白かったです。妖怪達の掛け合いが特に面白く、サブキャラ同士の絡みが良かったです。ただ長いスパンでゲームやってると、始めの頃の細部を忘れたり勘違いしていたりすることがありました。妖怪嫌いの根拠が幼少時の思い込み故の転嫁結論だと思ってたけど、その結論に達したきっかけの両親の事故は数ヶ月前なんですよね、出て行った事自体は大昔なのに。なので○校生にしては思考が幼い気が。赤本の話がなければ○学生と思ったかも。
 複数ライター制を取っていたようで若干ルートによって毛色の違いのようなものを感じました。ただ世界観と根本的なノリは統一されているのでそれで受ける違和感は嫌なものを感じませんでした。問題は大事を出せば出すほどショボく感じてしまう様でメインの美影ルートの終盤が浮くというか、「反魂(笑)」みたいな空気を持ってしまいました。あと影女の正体がプレイヤー的には最初からある程度予期できるので特に考えなければ疑問を感じずに済むのでしょうが、妖怪影女として物事を考えると、主人を愛するのは影女として生まれた時からの決まりと思えるので主人公が彼女を愛する描写は良くても、それに対する彼女の返事や反応を求めるのは途轍もなく茶番になる気がしました。
 他は何故か他ルートで数度イソラに見せつけるかのように彼女のテリトリーまでいっていちゃつく主人公のイソラ苛めや、人気微妙キャラ特有の便利屋扱いに落ち着いてしまった瀬織の存在、ツチノコを助けた記憶なんて滅多にないだろうから思い出そうとした時に思い出すだろ普通とか、常識世界に足を大きく踏み込むと妖怪は忘れるというのが何だか人間と何度もセックスに励めば忘れてしまうような描写になっていて笑えたり、藤花ルートでの対人間に対する主人公の激昂は当然としても言動は話の都合っぽかったり、あの二人は結局ピッコ○大魔王と神様ということだったり、美影が言い続ける「圭治さん」が「刑事さん」にしか聞こえず困ったりと突っ込み所や余計な思考に耽ったしまったりもしたのですが総じて楽しかったです。タイトル画面で「nkmr」を入力するオマケシナリオは悪戯心があって少しだけクスリとさせられました。
 曲は空気にあった無難なチョイスという印象ですが悪く無かったです。声もオマケのラジオドラマは脚本の読みっぷりからgdってましたが、ゲーム中はまきいずみさんを筆頭に良かったです。絵は主人公の顔がエロゲハンサム顔を少し回避しようとしたのかこの絵描きさんのハンサム顔がこれなのかは分かりませんが、イベントCGでの顔などがちょっと良く言えば人間らしく細かい顔の動きが出ていたなと。
 一番の評価点はロリ系キャラが一人として嫌いなのがいなかった点。私にしては最後まで珍しく鬱陶しい気分になりませんでした。疑問点は風野の存在が良く分からないままだったのが。思わせぶりな設定が出た割には何も無かったので。
 クリア順は瀬織、イソラ、佐久夜、穂波、千鶴美、藤花、幸子、美影、ミドリで。
 好感度順は 幸子 > 美影 ≧ 藤花 ≧ 白沢佐久夜 ≧ 瀬織 ≧ イソラ ≧ 鈴 > 千鶴美 ≧ 五日市喜善 ≧ 風野三郎 ≧ ミドリ > 瑞原穂波 > 五日市圭治で。
 何故か最後まで好みだった幸子は美影以外の他キャラシナリオでの出番が特に良かったです。


サンダガ 2008,11,27

 サークル『downkeep』さんの短編フリーノベルゲームです。
 これ単体でいいのかと思うぐらいに背後関係が明かされないままでした。もしかして未完成で某庭みたいに後日他のキャラシナリオでも追加されるのかと思っていたのですが、そんな雰囲気でもなく。結局中学以前の主人公がどうして多大に慕われているかという点など中心にもう少し裏づけ説明が欲しかったです。あと妹の扱いも思慕表現の覗かせるぐらいならもう少しシナリオでその辺の踏み込みをして欲しかったなと。想像する限りでは前者は『悪魔のミカタ』的関係図と思っているのですが。今後のシリーズとしての展開があると思って期待です。
 シナリオヒロインは咬鳴夜重と寺岬秋子の二人。雰囲気的にはメインキャラ組から一人とサブキャラルート組から一人という雰囲気で、初っ端から受け取れる印象ではツインヒロインという感じはしません。そして少し困った事にメイン格っぽい雰囲気の咬鳴さんシナリオよりもサブっぽい雰囲気の寺岬さんシナリオの方が俄然良かったです。理由はやっぱり説明不足が関係していて、前の彼女である七観さんがどういう存在でどこまで主人公にとって大事な人であったのかなどが、察するぐらいしかできないので彼ら彼女らの感情にこちらの気持ちが届きませんでした。それよりは主人公に恋心を抱く経緯があっさり突然なのと、彼女の咬鳴に対する姿勢がはっきりしないままというのはあるのですが、共に関わり過ごして近づいていくという経緯がはっきりしている彼女のルートの方が分かりやすく、イベント自体も文化祭の劇と新旧恋人の痴情よりは理不尽な決闘の方が盛り上がります。必殺技云々は……まあ愛嬌で。ただ稚馬近真志との関係の描写は個人的に必須だったと思います。そして咬鳴ルートでは当然七観さんとの事情説明を。結婚が嘘の可能性が低くないだけに尚更。水菜の話は外伝でもいいのですが、これも欲しいところ。あとは八坂嬢との付き合いの長さは出てましたっけ? 琴沖佳奈はこのぐらいしか出番がないのなら必要性がなかったかもなのでヒロイン昇格を期待したいです。そういうことですので攻略順は夜重、秋子の順を私はお勧めします。
 最後にキャラ好感度順を。
 寺岬秋子 > 轟源氏朗 > 稚馬近真志 ≧ 轟紗々、未則さん > 猪原隆、寺岬鉄舟、琴沖佳奈、轟水菜、咬鳴夜重 ≧ 駿河七観 > 八坂韻子 > 都筑宮張 で。

 咬鳴ルートと彼女ルートの秋子さんは別人以上でした。主人公として忘却キャラとしては立っていました。真志はもっとキャラを知りたかったです。下の妹さんはキャラが掴めないままでした。未則さんGJ。最初の猪原君との会話は寒かったですが振られた後の会話は良かったです。鉄舟さんは少し見え見えだったのが残念。佳奈嬢は出番が自体微妙。水菜嬢は猪原君への啖呵が良かったです。夜重さんはキャラ固定していなかったようにも。七観さんは何がしたかったんでしょう。八坂さんが友人である理由すら不明でした。都筑君は後半のイベントでモブですら出番ないなら出す必要が全く無かった気がします。


闘神都市V 2008,12,14

 こう書くとあんまりな言い方ですが、どうして闘神2が名作傑作と呼ばれたのかが却ってわかる作品でした。元々闘神に限らず2の後の3で評価を得るのは難しいと思うのですが。シナリオ以外はどれも良かったです。シナリオも全体の工夫も凝っていましたし、ちょこちょことしたサブイベントなども楽しめました。ラスボスとそれに繋がる展開の仕方も満足できるものでした。
 ただ決定的に楽しめなかったのが、そのシナリオの動かし方がナクトくんが感情に任せて猪突する、当然どうにもならない、吠え立てると敵や第三者が懇切丁寧に助け舟を出してくれるということを延々と最後まで繰り返し続けられたことが苦痛でした。主人公が考え無しとか迂闊とかそんな範疇で収まらず、学習能力0の長生き出来ないタイプなのに主人公というだけで愛され救われるというのが堪えました。
 ダブルヒロインの羽純やレメディアも特に魅力を感じないまま最後まできて、ヒロインであるというだけの理由で主人公の大事な人の立場かっさらった感がありますが、サブヒロイン達もこれという理由もないまま惹かれる人もいただけにトントンな一面も。エロシーンへ繋ぐ導入の仕方の工夫は面白かったです。
 その前の梨夢カスタム戦が非常に体力固かっただけに、あまりにラスボスがしょぼかったのと、ナナ嬢の再登場がなかったのが残念でした。彼女の呪い解除能力が勝利の鍵と思っていたのに。虫しか殺せないのか。絵、音楽、3Dなどは良かったです。
 キャラ好感度順は大雑把に以下の通りで。

 アザミ・クリケット > ボーダー・ガロア > アンゼリカ > ベーコン ≧ 十六夜幻一郎 ≧ 鉄騎臣 ≧ ナミール・ハムサンド ≧ 十六夜桃花 ≧ ルミーナ・ハムサンド > ボルト・アーレン ≧ レイチェル・ママレーラ ≧ 神楽坂京子 ≧ 悪魔フィオリ・ミルフィオリ ≧ ポロロム・グライコ > ナナ・D・タタール ≧ シュリ・セイハジュウ・ナガサキ ≧ 伊集院雅人 > エムサ・ラインド > レグルス・ラグナード > マニ・フォルテ ≧ 十六夜燐花 ≧ レメディア・カラー ≧ 畑中惣一郎 ≧ シン・ビルニー ≧ ぶるま大使  > 闘神クランク ≧ 御前夏 ≧ アリサ・エロリス ≧ 夢色・パニィ > ディーナ・ヴァリエッタ > スエ・オサンドン > ウラナリ・ゲナン ≧ 悪魔レンリ・ビルニー ≧ マルデ・カテナイ > リココ・ココリコ ≧ アジマフ・ラキ ≧ 梨夢・ナーサリー ≧ 羽純・フラメル ≧ のぞみ > マダラガ・クリケット > シャリー・ヤマモト ≧ ナクト・ラグナード ≧ ドギ・マギ

 戦国ランスの柚美とありましたが、ベーコン所有時は大番長の神耶を思い出したアザミが非常に可愛かったです。あれだけ二年目で持ち上げながら最後のシカトっぷりの悲しさも合わせてこのゲームのピカイチヒロインでした。ボーダーさんを筆頭に男キャラが老若善悪の誰もが良かったです。終盤のボルトさんの男前っぷりはナクトくんが酷かっただけに光っていました。直接対戦がなかったのが非常に残念です。最後のは別口ですし。一年目終了時好感度2位だったポロロムさんは変貌っぷりに噴きました。代わりにへびさんを髣髴させるアンゼリカ王女が二年目では良かったです。ハムサンド姉妹も可愛かったですし、桃花も王道でしたが良かったです。あとは手助けフィオリ嬢は人間体の時はどうでも良かったのですが、悪魔の正体出してからやっぱりナクトくんが酷かっただけに好感度が上がりました。徹底した悪役だったシンも小物感も大物臭もなく良かったです。モブではぶるま大使がお気に入りでした。


2008プレイゲーム総括 対象 計18本

悪夢95 〜青い果実の散花〜
クロノベルト
ウィザーズクライマー
リトルバスターズ!エクスタシー
てとてトライオン
闘神都市U
とっぱら 〜ざしきわらしのはなし〜
闘神都市V
ランス5D 〜ひとりぼっちの女の子〜
こなゆき ふるり 〜柚子原町カーリング部〜

三匹が斬ったり突いたり燃やしたり
晴れたり曇ったりN
風の色、鮮やかに
The Golden Lore
HAPPENING ROAD
うみねこのなく頃に Episode1 〜Legend of the golden witch〜
無能令嬢
サンダガ

音楽方面:『クロノベルト』
OP曲方面:『get the regret over』【闘神都市V】
ED曲方面:『awaken from...』【クロノベルト】
挿入歌・オマケ歌方面:『Try on! ヒロイン合唱Ver』【てとてトライオン!】
ストーリー方面:『てとてトライオン』
世界観方面:『とっぱら 〜ざしきわらしのはなし〜』
熱中度方面:『リトルバスターズ!エクスタシー』
エロ方面:『てとてトライオン』
同人・フリーゲー方面:『The Golden Lore』
ヒロインキャラ方面:朱鷺戸沙耶【リトルバスターズ!エクスタシー】
主人公キャラ方面:アルフレッド・アロースミス【クロノベルト】
サブキャラ方面:ソシエット【ウィザーズクライマー】
萌えキャラ方面:アザミ・クリケット【闘神都市V】
年間ゲーム方面:『リトルバスターズ!エクスタシー』
特別方面:『三匹が斬ったり突いたり燃やしたり』
がっかりゲー大賞:『闘神都市V』
がっかり主人公方面:ナクト・ラグナード【闘神都市V】
がっかりヒロイン方面:羽純・フラメル【闘神都市V】