ぱすてるチャイム 〜恋のスキルアップ〜 2006,1,23

 セレスと千佐人はパスしました。最近のゲームに慣れていたのでラストダンジョンがかなり長かったのには泣かされました。元々ぱすチャC++のオマケシナリオを楽しむ為に始めたのですが、いくばくかの充実感と数倍もの疲労感が。順番も関係していたのかもしれませんが、ミュウのラストよりも沙耶のラストの方が好みでした。そして知っていたとはいえコレットの変わりようはあまりに唐突な感じがして気持ちがついてこられないままでした。キャラは好きですが。

【お気に入りキャラ:コレット・ブラウゼ】


ダンシング・クレイジーズ 2006,2,3

 幾つかの理由で購入意欲は低かったのですが、ノベライズを読んでみて興味を強く引いたことから購入してみました。確かに前作「真昼に踊る犯罪者」を知らないと楽しめない部分も多いのですが、それを差し引いても購入代金分は楽しめました。
 シナリオを楽しむよりも支援者を育てる楽しみの方が強いです。それだけに「巣作りドラゴン」で出来た名前変換機能が欲しかったです。ニックネーム付けさせてあげたかった。
 システムは特に問題はなく。贅沢を言えばセーブにメッセージ欄が欲しかったです。
 Feelingが結局上げっぱなしは危険に思えたのにデメリットがないみたいで残念です。気をつけないといけないのは出題者の殺戮イベントフラグぐらいで、他に関係するのは大会と賞金首フラグが出るだけみたいですし。株は上手く使いこなせませんでした。
 音声は唯以下一部のアレ声以外は問題無し。戦闘中の台詞はサクラが妙に目立ちます。BGMは特にぐっとくるものはなし。ただ8爽快はアナザーでしか使われていないような。
 アナザーストーリーの方でシナリオの説明不足を補っている部分はあるのですが、結局ミリア姉さんの目的がわからないままだったりと気になる部分が残ったりも。実はノベライズだと少し匂わせるように触れられてたりしたのですが。
 個別END&ハーレムENDは一応ありますが、あるというだけのもので今まで通り掘り下げるものもなくあっさりとしています。そしてそろそろもう作中作は要らないかなぁと強く思うように。
 好きなキャラ順は大雑把ですが以下の通り。何でも屋面子他、前作キャラはルネリア以外外しました。

 伊奈瀬姫子 > ミリア > 教授 ≧ 晶 ≧ 爆弾 ≧ 将也 ≧ 唯 > リンテール ≧ サクラ
 > 真一郎 ≧ クラム&キール&マリー > カエデ > ルネリア > 美雪 > 零

伊奈瀬晶【閃光】
 早射ちの理由がアナザーで語られていたのが良かったです。こういう育てられ方って男の人にとって憧れだと思ってます。

秋村美雪
 推し掛け妻。こういうキャラは楽屋ネタなどでは最強になるので期待していたら活躍していました。もっとミリアを絞めてくれたら◎あげたのですが。

伊奈瀬姫子
 オチは予想できましたがHシーンまであったので大満足です。育てられ方が母と違い過ぎるのがニヤリです。というか両親の面影ないような。

リンテール
 彼女の正体についても前作と関係あるのでしょうか? アナザーでもろくに語られなかったので。彼女ENDは虐殺を条件に入れてあのエピ入れたら良かったのに。

葉木崎零【案山子】
 シナリオが薄いとどうしてもこのぐらいの立場のキャラだと見せ場が皆無でした。ノベライズみたいに襲撃でもされていれば……レベルジャスティスと被りますね。

葉木崎唯【女王蜂】
 ツンなさ過ぎ。シナリオの都合とはいえ、この歯ごたえのなさは減点でした。Hシーンの声もちょっと辛かったです。

多田真一郎【狂犬】
 将也のオカズ。可愛いなぁ。姫子との掛け合いも見てみたかったです。

松島将也【闘犬】
 当時のやんちゃぶりが気になります。彼らの過去の明かし方もノベライズの方が上手く出来てました。

ルネリア【顔】
 前作知っていたらもっと複雑な事情とか分かったのかもしれませんが……。

アイン/ツバイ・ジャックマン&トライマン・ヘッケンヴェルト【教授】
 唯一向こうから仕掛けてこないパパ。過去の仕掛けといい何も考えてないのではとか思いたくなります。グルメそうで多分全然そうでない人。

サクラ【刃】
 幼女時代に少しくらくら。カエデの方を好まれているのを知って彼女の真似が今の彼女を作ったのではないかとか考えてみたり。

カエデ【拳】
 結局まっとうなお姿は幼児期しか見ることが出来なかったような。逆らいっぷりがサクラより良かったのが選ばれた理由かなぁとか。

【爆弾】
 本名は見つけられず。一番友達になれそうな人。

ミリア・レムエイト【蜘蛛】
 おかん兼姉。ノベライズ読んで彼女のENDINGがあると期待したのが購入動機の一つだっただけになかったのが残念。Hシーンも皆殺戮後だったのでオチ付きでしたし。ぐすん。

クラム・ジャーニー【死の行進】
 いいお母さんになってください。

キール・マンハッタン【牙】
 イベントCGだとちょっと分かり辛かったです。

マリー・ゴールラ【暴走列車】
 もっともっと陵辱をとか思ってわくわくしてただけに尺の短さが残念。


誓いの空に 2006,2,11

 ゲン様製作のツクール2000によるお手頃感覚で楽しめるショートRPG。
 それまで中長編を選んで遊んでいたのですが、度重なるKNM(暗闇で何も見えない)現象にめげて、可能性の低い&そうだったとしても痛手の少ないものをということで選んで遊んで見ました。レベルアップ形式ではなく経験値をそのままパラメーターへ自分で振り分ける形式でして、自分好みのキャラにすることが出来るのが良かったです。体力魔力共に一回の戦闘後自動回復があるのでそれを見越して数値を上げていくのがベストっぽいです。自分では素早さを最優先に、防御力>MP>魔力>攻撃力>体力の優先順に上げていきました。最終的には雑魚敵には魔法以外ではほぼノーダメージに。ED後のオマケボスも一時間強ほど鍛えて挑めば、余裕ではないですがクリアできました。
 ゲームの終了のさせ方がわからなかったのと、微妙に老け顔なヒロインの顔を初見で冒険者の店の主人だと勘違いしたのが良い思い出です。それでも主人公より年上かと思っていたら……でした。

【お気に入りキャラ:マスター】


かえるにょ・ぱにょ〜ん 2006,2,21

 廉価版を衝動買いでした。山岡さんの妙に可愛いシャルムさえ思い出さなければ買わなかったかと。正直たるくないと言えば嘘になる部分と、レベルアップがかなりシビアなので、毎回ギリギリの勝負続きでした。というか長老岩だけは裏技使わせてもらいました。正解ルート通ったところで終了。曲も冴えなかったのが残念でした。

【お気に入りキャラ:特になし】


お嬢様組曲 2006,2,23

 遂に真っ当にインストールできませんでした。CD入れ替えでファイルがありませんとかなって失敗するので、直ファイルコピープレイに。パッチも入れられず一部無音声になったりして残念でした。
 システムはそこそこ不便ではないぐらいに。音はまずまず声は喘ぎ声さえ気にしなければ十分な出来だと思います。絵も良かったです。
 シナリオは主人公が他の男と比較されることなく、無条件かつ好意的に受け入れられるという美味しい設定に甘えた話でしたが、現実に目を背けるからこそこういうゲームをしたいんだと願うこちらの需要には応えていたように思います。主人公の性格は要所こそ頑張るものの序盤などは軽薄というぐらいアレな人なのではありますが。
 話はどれも抵抗値0の相手からあっという間に惚れられる理想的状態なので、どの話もモテモテ万歳を満喫できます。
 対お嬢様恋愛での根幹であるところの「親」と「許婚」がメインヒロインしかなく、しかもそのヒロインはお嬢様ではなく筋の家出身だったので、所謂身分の違い的話がなかったのが意外でした。放任主義ばっかりなのかそれとも学園に預ける時点で不文律みたいなのがあるのか。その辺を踏まえて何か主人公の進学に関して学園そのものとの裏事情があるような描かれ方でしたが、臭わせたのがメインヒロインルートしかなく、明かされることがなかったのが残念でした。てっきり前作とかあるのかと思っていましたが……メーカー違いであるのでしょうか。
 クリア順は香津美→沙絵→姫名子→小雪→舞鈴→BAD→司でした。
 好感度順は以下の通り。

 香津美 > 司 > 綾瀬 > 姫名子 > 裕理 > 沙絵 ≧ 小雪 > 薫 > 睦子 > 舞鈴

有栖摩香津美
 毎晩のお風呂でのやり取りは個人的にプチ衝撃ものでした。丸め込まれる沙絵も可愛くイベントとして良かったです。薫の甘えを実質唯一指摘した方で小気味良さも光りました。ただ徐々に揺るがし部分があったとは言え平手一発でフラグが固まるのも経験の無いお嬢様ゆえなのかなぁとか。その後の二人の関係がこのゲームで一番楽しく、大満足でした。

望月司
 最初に出会った時から彼女の薫への恋愛フラグがほぼMAXになっているのは、少し引かないでもなかったです。こんな騙されやすそうな人を一人にしていいのだろうかという疑問を抱きつつ、清楚お嬢様を満喫。期待値分は楽しめました。

藤澤姫名子
 いい子過ぎて見せ場に乏しい子。このゲームこのシナリオに限った話ではないので適切な言い方かどうか分かりませんが、彼女ルート以外彼女は自分が夢見ていた白馬の王子を薫に重ねていながら「望まないまま卒業後婚約者と結婚する」という部分が全くスルーなのが寂しいところ。それぐらい目立たない娘さんです。そして出るとこ出たら逮捕な親父さん大人気なさ過ぎ。

南裕理
 司シナリオでの彼女はちょっと吃驚しました。元々彼女が関わるきっかけからして司と薫が固まりそうな可能性は低くない状況に見えただけに、土壇場になってそんな……という気持ちがなくもなく。司が絡まない沙絵ルートなどの彼女は楽しいです。

立川薫
 結局唯一の男という環境からの目新しさが薫さま人気の根幹ではないかという認識を抜けきれるほどのものが作中にあったかちょっと疑問です。同部屋放送での発言以外、各ヒロインや個々のチョイ役に対しての言動ぐらいしか彼という人間を見せられたようには見えなかったもので。あとはHシーンの行動からして童貞キャラにするのは少々無理があったような。

一ノ瀬舞鈴
 いきなり風呂に入ってこられた時はどうしたものかと。本来の根っこは割と真っ当で聞き分けも年相応でした。

岩本綾瀬 綾瀬が苗字と勘違いしたくなります。ボケっぷりは策士なのか。
西九条小雪 ONEの茜の発展系。手なずければ可愛くなるという過程は良かったです。
白河沙絵 THの松原葵。投影は物真似ではないと最初に一言言えば済む話な気も少々。
上原睦子 THの長岡志保。笑える掛け合いも多少ありました。


しまいま。 2006,2,28

 無料DL版、終了しました。ロストアップしているとは言え、これだけのものを配布とは太っ腹です。
 想像以上にボリュームありました。元々評判良いのは知っていたのですが、期待以上です。シナリオは姉妹個別と姉妹丼、そして女性キャラ総浚いのハーレムの四種と姉妹それぞれでBADを確認しました。主人公の流されやすいという性格が見事にこの状況を上手く作り出せていて楽しくドキドキしながらプレイしました。静流さんのキャラが特にシナリオと上手く作れていたように思います。
 絵に関しては等身というかちょっと手足が細過ぎて頭が大きく見える部分が目立ちました。特にイベントCGの方が顕著なのは割と気になります。音楽も特徴がなくまあまあ。ボイスはフルボイスではありませんが全く問題ないです。
 好きなキャラは 風霧零 > 黄泉塚一夜 ≧ 結城遊馬 > 神無静流 ≧ 奈々月絢音 ≧ 神無紗奈 ≧ 百景のぞみ の順で。零は見た目通りのパターンキャラなのではありますが。特に嫌いなキャラもなければ好きなキャラもいないという感じです。シチュを楽しむゲームという印象です。老舗だからできるのかも知れませんが、改めてその剛毅さに感謝を。


少女魔法学リトルウィッチロマネスク 2006,2,27

 効率良くプレイできるかどうかで楽しさを維持できるかどうかの差に出ると思います。私は四周しましたが、単純に楽しいと思えたのは二周目でした。ですので一周目は練習という認識で進むのは間違ってませんが、最低でもサブの3,4キャラ攻略も兼ねておいた方が後々楽になります。
 システムはそれなりにプレイスタイルに合わせた設定が出来るようになっているので不都合はありません。ただこのゲーム中にゲーム用HDDが認識できなくなった際にアンストどころか再インストすらできなくなったのは焦りました。
 声はシステムボイスしかないですが、曲はどれもこのメーカーらしい曲が揃っていて良いです。期待を裏切りませでしたし、使いどころも良かったです。
 エンディングは7キャラ20種類。効率良くすれば二三周で出来ると思いますが、手間を考えるとディプロマエンド等は毎週毎週ダイス振るのに苦痛を感じるようになったらそれなりの方法で見た方がいいと思います。
 ゲームのシステム上仕方が無い部分もあるのですが、各エンディングに繋がる話が急激になってしまい泣き所すらその慌ただしさで滑稽に見えてしまうのが最大の難所でした。使われる曲自体いいですし、見せ方次第でもっと俄然ぐっとくる演出になれただろうと思うと残念です。特にドミノ側のヒロインへのアプローチ等は基本的に告白するしないのシーンでいきなり出るということになってしまい相当辛かったです。それを☆イベントから順繰りに息もつかせず流し続けるやり方では受け手として物語に引き込まれることが出来ませんでした。
 ぶっちゃけると一番良く出来ているのがキャラの造詣でそれを上手く引き出せていて楽しいのが小エピソードの方なので、それをあらかた見てしまうと興味がほぼなくなります。自分の楽しみ所に見切りをつけて遊ぶのが良いという感想に。
 嫌いなキャラは特にいませんが、一応好きなキャラ順は以下の通り。
 フィアンナ ≧ オリヴィア ≧ オルガ > グランバック老 > ハイゼル ≧ モーリスモ ≧ メレット ≧ エルモア ≧ ティエ ≧ アリア ≧ カヤ ≧ ロゼッタ ≧ セファ ≧ エドワール ≧ マリエラ > キエロ ≧ フェルディナンド ≧ コンスタンティーヌ

アリア・ヴァンクリフ
 体型どころか髪型すら変えないのでカヤに比べて子供子供イメージがどうしてもどのルートでも残ったままで。貴族的な部分が彼女の性格付けで実に上手く出ていたように思います。

カヤ・シャビエ
 彼女の一族の秘密はわかったのですが、彼女の家族の流れからグリモワに向かうまでの部分がイマイチ理解しきれませんでした。ごめんね。

フィアンナ・メロワ
 あのやり取りではドミノの方が少し見込み違い入っている気がするので、どうも素直に演出に乗れないのが残念でした。シナリオさんは多分もっと余裕もって作りたかったシーンだと勘ぐってます。

オルガ・クローゼ
 シナリオとしては一番上手く魅せることが出来た話だと思いました。ドミノの魔法で何とかなりそうな事態な気もしましたが。でもあのキャラクター紹介は嘘だ(笑

オリヴィア
 あれ? 結局、彼女にドミノ暗殺依頼したの誰? 復讐自体がルートによってはしようとしないのがどうもイマイチ。最初にクリアしたシナリオでした。

マリエラ・グランバック
 結局その性癖に関しては何の改善も為されていないということに気づいたら少し空しい気分に陥りました。駄目じゃん。

メレット
 一番動機から行動原理まで筋は通ってました。原画さんの絵柄的にも一番マッチするキャラでしたし。

ティエ
 その首輪をどうしても外せないという理由付けが納得できるものでなかったので何かピンとこないままでした。

ロゼッタ
 ひときわ見せ場が乏しかったのが残念です。

セファ
 天使様。まあ、こんなものかなぁと。

モーリスモ
 あんな姿にまでなっている理由とかよくわからないままでした。

コンスタンティーヌ
 結局、ドミノとの馴れ初めとかありましたっけ?

エルモア・ヴァンクリフ
 狂言回しにも便利屋キャラにもしきれていないのが残念でした。

エドワール・ヴァンクリフ
 オリヴィアとのフラグはちょっと気になるところ。家を継がないらしい次男坊ということからしても、婿可能ですし。

フェルディナンド
 個人的にも彼の研究テーマは面白そうだなと思ったのでイベントもうちょっとあると嬉しかったかもです。

キエロ
 TRPGとかあったらNPCとして便利そうとか思ってしまいました。

D・B・グランバック
 何か素敵な生き方だなぁと。

ハイゼル・モス
 ファンディスク、ハイゼルで外伝ないかなぁ(ありません)。


人形の館 〜淫夢に抱かれたメイドたち〜 2006,3,18

 処分品で三千円だったので、中古市場でも五千円台することからしても安い気がして購入。かぐや作品の体験版は数多くやってきましたが真っ当にプレイするのはこれが初です。かさぎ修羅さんがあれほど取り上げなければ購入はなかったと思われます。
 システムは微妙。発売時期を考えればこんなものかなと思う反面、バックログがあまりに不便なのと、セーブする時に毎回1頁目が開くのが難点でした。声優の演技はマリアの中の人が非常に悲惨だったのを筆頭に喘ぎ声方面が、そのテキストの台詞回しがかぐやらしいものだっただけに、思い切りがなく喋っている人は辛かったです。
 シナリオはキャラ正規ENDでもハッピーエンドではないという、不正な手段で手にしたものはいつかは壊れるという皮肉さを出したような部分を受け入れられるかどうかという感じでした。エロ重視でシナリオはお飾りと考えるのが正しいのかもしれませんが、ここのエロテキストに私はそれほど肌に合わないので。内容すらないオマケ扱いのマリアはまだしも不幸な境遇な樹里さんが彼女が普通に幸せになるENDがないのは若干気の毒でした。エロシーンで良かったのは十羽子ルートの弥生陵辱でしょうか。シーン中いきなり怒鳴り声が割り込んだ瞬間が。キャラで良かったのは紫苑と七海で、ENDで一番好きなのは豪田ポチENDです。ミニチュアの魔力をも凌いだ彼の七海への執着心の末路はあんまりです。あんなにも寛大で太っ腹だったのに。最高。突然出てきたお兄様や勲旦那様は結局よくわけわからず。

【お気に入りキャラ:湯浅七海】


RanceVI -ゼス崩壊- 2006,4,1

 無印ランスを途中挫折していたので実質の初ランスでした。
 エロシーンはランスのものとタマネギのものを合わせても笑いを取るものが多く、絵も劣情を催すようなものはありませんでした。綺麗ですが。
 音楽も何度か聞いたら飽きるものも多く、今まで外れの少なかった戦闘曲もこれはどれもちょっと残念な感じでした。玉や装備集めに潜る時はミュートにして別に曲聞いてました。
 ゲームとしての楽しさは十二分にありましたし、シナリオの長さも遊べる長さとして適当でした。購入金額分は遊ぶことが出来ましたので満足しています。
 キャラクターは外道と英雄部分はそれぞれありましたが、ここは鬼畜だなぁとランスに対して感じるシーンはありませんでした。これも男性キャラの方が良くパットンの呆れ顔が最萌えではないかという雰囲気です。他も総じてシリーズで出来上がっているキャラ並びに今回初登場同然のキャラ共に良かったです。好みだとリズナ、志津香にアイテム注ぎ込んで育て続けたセスナで、ヒロインとしての良さはカロリアが良かったです。今回一番ヒロインらしかったのは間違いなくロッキーではありますが。シィルらへの嫉妬から力になれないから身を引こうとしたりとその行動はヒロイン以外何者でもなく。
 イベント絵で良かったのはキムチ鍋で。何か一番爽快でした。

【お気に入りキャラ:パットン&セスナ】


ウルトラ魔法少女まなな 2006,4,3

 ランス6を入手したらついてきたので1をプレイ。そしてオフィシャルサイトに乗っている分を落としてプレイし、ぱすチャCに同封されていた最終話をプレイして終了。作り手の手間と受け手の手間双方共に無駄なぐらいな力の入れっぷりは楽しめました。魔法少女が世に出ようが出まいが凡俗は凡俗のままという俊一君の立場の変わらなさを楽しむのかと思えば立つ瀬のなさっぷりが増して終わってますし。そんな彼にちょっとキュンとしました。ゲームとしては戦闘シーンのみGAMEOVERありのようでした。

【お気に入りキャラ:クロガネ】


強奸客船 〜地獄のクルーズ〜 2006,4,8

 機会があればいつかやってみたかったたっちーのゲームです。特に何かこのタイトルには設定がそそられるものがあったことで前から気にしていました。そして先日特価で通常より二千円近く安かったこともあり、他のゲームと共に購入。
 感想としては、なるべく客観視すれば及第点には及ばずの出来でした。通常価格だったら損したと思えるレベルです。陵辱ゲーとしては陵辱のパターンがどのキャラもあまり変わらないのでキャラによっての違いをみせることが全く出来ませんでした。そして各ENDINGもおざなりもいいところで、奴隷エンドと妊婦エンドが全キャラあるのに本当にあるだけで実際CG見せて終わりぐらいのものでした。ハーレムENDも普通のENDと扱い変わらないですし。CG自体も特に魅せるCGではないですし。立ちCGが一番出来は良かったかもしれません。鬼畜要素もここのメーカーとしては薄いのか一番痛そうなのが、乳首に熱した鉄串で穴を開けるぐらいなので、少々寂しめです。
 システムも画面転換でたまに落ちることも少なくなく、使いやすさもイマイチ。声優さんの演技も一人物凄い出来の悪い人がいましたが他も良いと思えるものはなく、BGMも雰囲気出しているとは言い難いものでした。難易度は簡単そうですが、一度詰まるとハマる可能性も。各キャラは簡単ですが。引き渡すと条件次第で死んでしまう人が2人いるので、その条件が何なのか分からないと1イベント回収し損ねます。
 ストーリーは結果的にないようなものなのに冒頭から各ヒロインの見せ場がそれぞれ良く、上手いアプローチのさせ方になっていたように思います。それだけに行動を起こしてからの無個性ぶりが寂しかったです。陵辱後は文香と円以外は殆ど変わらないというのがかなり残念でした。貴子なんていい味出していたのに……。凪などは他の乗客見捨てている行動なだけにその辺をもっと責め立てるようなやり口にしても良かったですし。シナリオに突っ込みを入れると視界を遮るものが何も無い甲板に出て好き放題調教しておいて、見つからないままでいたと思い込んでいる主人公が少しギャグに。あと日付が全く意味なしです。
 ただ総括としては期待外れという気持ちよりは期待していた空気は味わえたので満足という結論に。縁があれば他の作品も買ってみようかと思ってます。
 好きなキャラは以下の通りで。
 烏丸彰人 ≧ 川村文香 ≧ 新条円 > シルバー ≧ 中須川里美 > 海堂貴子 > 中須川雪 > 月島凪 > 大原伊織

烏丸彰人
 ぶっちゃけその衝動とやらが思い込みだったら目も当てられなかったわけですが、シルバーさんのお陰で運が開けた格好に。豹変ぶりが絵面でもテキストでも表現不足だったのが残念です。何気に何もしなくても好かれる主人公属性所持。主人公です。

中須川里美
 運がなかったと言うか、理不尽な怒りを買ったせいで肉体的に一番酷い目に。台詞も良い物が多く、雪を庇おうとしたシーンと穴あき吊るしのシーンが良かったです。

中須川雪
 隠しキャラなので、あっさり目に。対抗意識からの崩れ方はその短さが裏目に出た格好に。尺を考えなければENDING後にイベント置けばもう少し自然な流れに。

川村文香
 冒頭の彼女のそれとない好意が心地良かっただけに、彼女の扱いはENDINGで特別なものを用意してくれてもと……。貴子調教と絡ませたら面白かったのですが。

大原伊織
 お馬鹿さん。調教シーンももっとそんな間の抜けた部分を生かしたものがあればよかったのですが。

新条円
 一番頑張る先生。ただあの先生の計画はどう甘めに見積もっても成功するようには思えず。ラウンジに一人籠もれば制圧されますし、ホールに合流も不可能ですし。

海堂貴子
 これほど見事なキャラに仕立て上げていたのに演技がちょっと…。主人公の受けた仕打ちからすると他の人と扱いがそう変わらないのが若干残念です。

月島凪
 生意気な部分への指摘はあったのに、職業放棄への指摘が皆無なのが残念です。あと出来れば吊るされた時にもっと楽しい会話があったら安らげたのですが。

シルバー
 この占拠そのものが大したことではないといういい加減さから主人公を遊びの道具に見立てたのでしょうが、いい人過ぎ。七人も連れてってOKというのは流石に。


あやかしびと 2006,4,15

 本当は結構早くから始めていたのですが、最後のすずルートの途中で止まっていたりしたこともあって終わったのは年明けてからでした。
 システムはもう少し弄れてもいいと思いましたが、強い不便さは感じない程度でした。ただメッセージスキップはもう少し高速でも良かったかも。音楽も声優さんも満足の域でした。EDムービーは飛ばせないのでしょうか。せめて早送りだけでも。
 各シナリオも共通部分からヒロインパート、物語パート、サブキャラパートそれぞれが魅力ある作りになっていて、肝でもある劣者が強者を凌ぐ戦闘シーンの作り方は凄いの一言に尽きます。ラスボスを毎回変えるパターン自体はとても良く、それぞれの展開から行動、結果に至るまで良かったのですが、尻尾の御二人があんたたちもっと頑張れと思うぐらいに妙に消極的なのが気になりました。特に天爺さまは最初に刀子ルートを見てしまうと、何もしてこない展開が気になって仕方がなく。あとはヒロイン側の恋愛感情の変化が刀子以外はちょっと積み重ねが弱い気がしました。あとすずに関しては逆に双七君の家族愛からの脱却に至るプロセスも弱かった気も。他は主人公の前世というかあやかしが完全判明するルートに救いが弱かったり、後日談がなかったりと意外な気分になりましたが、その程度です。
 キャラに関しては主人公のキャラ作りが新鮮で気持ちよく、すずとの組み合わせ方が実に堪能できました。一乃谷兄妹も見せ場は見事に演じきれていましたし、他の生徒会メンバーや加藤先生、鴉さんも味を出せていたように思います。トーニャとウラジミールの掛け合いも手頃でしたし、八咫烏の使い方は絶妙でした。光念兄弟、氷鷹姉妹もそれぞれのシナリオで生き生きとしていました。九鬼先生はあらゆる意味で反則。萌えキャラにも限度ってものがありますとか。
 好きなキャラ順は以下の通りで。
 一乃谷愁厳 ≧ 九鬼耀鋼 > 上杉刑二郎 ≧ 新井美羽 ≧ 一乃谷刀子 > 如月双七 ≧ 鴉天狗 ≧ トーニャ・アントーノヴナ・ニキーチナ ≧ 姉川さくら ≧ 飯塚薫 > 加藤虎太郎 > ウラジミール・ガヴリーロヴィッチ・シューキン ≧ 比良賀渉 > おっちゃん > 光念一兵衛 > 光念輝義 > 如月すず ≧ 愛野狩人 > 七海伊緒 > 逢難 > 天 ≧ 八咫鴉 > 静珠 > 氷鷹一奈 > 氷鷹零奈 > 中 > サーシャ > 父親 > 藤原那美子


青空の見える丘 2006,5,5

 期待に違わぬ面白さでしたが、決まりの悪さというか百点満点の九十点ではなく、八十点満点の七十点のような感覚がしていて、大満足になれそうでなれていない残念な気分がありました。
 一番の原因が全体的なシナリオ構成でして、各ヒロインへの向き合わせ方がどれも同じ流れのパターンであることを見え過ぎさせているのと、ラス前にヒロイン側の問題がお約束のみというのが八十点満点にしてしまっている部分で、そのシナリオに対して主人公の言動や対処の仕方が出来過ぎなぐらいに終始物事を読めていることで、ミエミエの部分に気づかないわざとらしい鈍感部分が全くないのでストレスがなく、取り組み方そのものも満足できる対応ができていることが、高得点を叩きだしているような部分かと。危険発言級の既存ネタ台詞も楽しめましたが、里帰りの姉さんぐらいになってしまうとちょっと安易というか引きまで入ります。
 キャラクター造詣も全キャラ良く、それぞれのキャラクターの噛み合わせ方も良く出来ていて最後まで楽しめました。
 クリアは、ののか→春菜→小夏→伊織→翠→柊花(オマケ)の順で。代表格の伊織シナリオは期待通りの出来でしたし、ののか先輩や翠も楽しめる出来でした。春菜も男前の伊織が見れたりしてまずまずでした。小夏は結ばれるまでは面白かったのですが……あまりにあんまりなので絶対フェイントあると信じていたのですが。柊花はOPムービーの扱いからしてちょっと〆切までにシナリオ作れなかったのではないかと勘ぐりたいぐらいにただの蛇足になってしまってました。シナリオ好感度順は伊織、翠、ののか、春菜、小夏の途中迄の順で。
 キャラ好感度は、藤宮翠 ≧ 諏訪ののか ≧ 速水伊織 ≧ 今井秀樹 > 藤宮聖 ≧ 橘ミコト > 西村小夏 > 滝沢光一 > 西村春菜 > 御代柊花の順で。


PRINCESS WALTZ -プリンセスワルツ- 2006,5,10

 尻切れトンボというか後半の投げ出し同然の有様があまりにあまりなのですが、その中でも気になったのが作り手が何に主眼を置いたのかはわかるのですが、それすらも描ききることなく終わってしまっているのは悲惨と言っても良いぐらいでした。というかクリスを描きたければせめてクリスだけでもやっていれば、最低でも作品そのものへの評価や作り手への信用自体ももう少し考慮できる余地があったように思えます。もしそこで煮詰まってしまったのであれば未練と共にクリスを捨てて一度の肉体関係止まりにして各姫への流れを描いてさえいれば普通に評価されるゲームになれた気がします。どっちつかずというよりどっちもしていない悲惨さがまざまざでした。というかこの手のシナリオさんのツケは大概主人公が支払うことになるので、各ルートでルンルン、クリス、そして選んだ姫と三人に責任を取るような発言をする真面目のようで考えなしみたいなキャラにさせられています。他にも次の展開に話を進ませるためだけにわざわざ愚行を犯したりと散々です。
 そして煮詰まった分のシナリオスケジュールの結果なのか、ラストに至る部分も薄っぺらさが前面に出ていて無理矢理に効果等で誤魔化しているのも痛々しかったです。一章終盤の他の人が書いたらしい各姫バトルの熱さ等が光っていただけに尚更。
 システムは不便は全くなく、音楽声優も十分でした。ただ初回特典のCDが楽曲フルコーラスでないので意味があるのか割と疑問です。
 戦闘カードバトルはまさかラストバトルに用いられないとは思わなかったので、とっておきのカードを残したまま終わった時は茫然自失でした。しかもあのちゃちい最後だっただけに失望感も大きかったです。最初のガードナーをどれだけ経験値稼いで倒せるかという試みをやっている時が一番楽しかったです。
 清白と静のエロテキストは笑えないギャグオンリー。リーゼルに至っては表現のしようもなく。アンジェラ、ルンルンとその他の差を感じました。
 キャラ好感度は以下の通りで。
 アンジェラ ≧ ルンルン > 深森静 > シャチ吉 > リーゼル > 深森新 ≧ 清白 > グレン > クリス > イーリス > クロウ > 深森七重 > エルディン > 野々宮のどか > ピジョン ≧ セシリア ≧ エイプリル

クリス=ノースフィールド
 基本的に殆どテンパった状態だったこともあって「大変だなぁ」と思う以上の感情を抱くこともなく。というか新も王子とわかってからは静白以外の姫にとって親しみもなければ価値や興味すらなくなってしまっていることにシナリオ側が気づいていたかどうか。

深森新&エルディン(七皇)
 シナリオのツケを全言動で支払わされた犠牲者達。

深森静
 シナリオさんの作成進行状況の弊害をもろ被りしたことで、出番は既に書き手がぐだぐだになった後からばかりなので無残でした。

深森七重
 同上。自分は子供産んでて人の子供殺しに同意とかどうよとかは考えない方向で。

野々宮のどか
 疎外を糾弾するべきなのかも知れませんが、幼馴染属性には冷淡なので最後の出番すら別になくても良かったと思えたり。でもあれはあれで蛇足というか…。

リーゼル=ヘンゼル(金田理子)
 結局、理子とリーゼルの会話の片方は誰なんだということが後半のぐだぐだの中に埋没した矛盾っぽいような。一応考えれば別人格か本来の候補のどちらかなのでしょうか。でも最初の頃の彼女はクラスメートの中で一人ピカピカしてました。

式神楽清白
 彼女の話が描かれていた頃はまだシナリオさんが頑張れていた頃なので、確りした設定とキャラクター付けが出来ていて良かったです。

リリアーナ=ルン=ルン=ギュンスター
 同上。戦闘シーン迄の流れで新>クリスとなるキャラとして一番美味しい立場だったので、後半にもう一声あれば更に磨きの掛かった良いキャラになれた可能性が高く。

アンジェラ=ヴィクトワール=ブレンディン
 出番がそれほど多くなかった割に魅力ある立ち振る舞いが出来ていたように思います。ぐだぐださえなければ彼女が竜騎士、姫となっていった経緯などの流れも語られたのでしょうが……。

グレン
 最後の最後は見るに耐えない役回りですが、途中までは良かったです。

イーリス&ピジョン=アルネマイト&エイプリル
 シナリオをつなぎ合わせる為のお助けキャラに成り下がったまま使われました。

セシリア(リジェ)
 無理矢理話を片付けた弊害で生き残る理由がいい加減に放置された感が。

クロウ=アルネマイト
 きっとシナリオがぐだらなければもうちょっと何かあった筈なのでしょうが……。


七彩かなた −夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!− 2006,6,8

 システム周りの不満点を思いつかないぐらいに快適でした。音楽方面も非常に良かったです。特に曲自体以上にその使い方が。声優さんなどの部分は特に気にならない程度で。一方でサイティングシステムは今回は不発の印象が。絵に関しては二次元という以上に人工物臭さがあって、絵だけで楽しめるものにはなりませんでした。へたれ絵は別として、イベント絵も波があるような気も若干。
 シナリオの流れでは各キャラを追いかけ、掘り下げたり深まったりということはあんまりなかったです。悪く言えば周回を重ねていく為の変化の一つでしかなく、親愛度が高まってからのいちゃつきはあってもそこまでの過程があまり感じられませんでした。ただ一度そうなってからの話の作り方は今回も期待に違わない出来でした。問題は結局メインであるひまわりあっての物語に完全になっている為に彼女を好みでない身からするとどうしても西乃木涼一と一緒になって盛り上がっていく気分になりきれないところが出てしまいました。西乃木涼一=主人公という形にしていないので、物語を引いて見て楽しめばいいのかどうか最後までわからないという部分も影響しました。シナリオ自体も結局、図書館の主の謎やひまわりが何度も体験していても覚えていない素振りを見せる部分、ホウライそのものの存在理由や、関わりあっている人たちの事情その他全てが明かされていないこともあって、よくわからないけど当面の問題は解決したし良かった良かったという気がして、若干引っかかりを覚えなくも無かったです。あと前述した通り、菫と共に石を取り込む下準備が必要ではありますが結局は、ひまわりへの思いを第一にしておかないと完全脱出が出来ないという全体の流れと、各ヒロインのハッピーエンドの出現フラグとその描写などをどう捉えて評価すればいいのかも難しいところです。
 好きなキャラ順は以下の通り。ケビーは外しました。
 菫姫 > 智徳法師 ≧ ふゆ > 夕日 ≧ 火立九菜 > 西乃木涼一 ≧ 金田国丸 ≧ 園城フジハギ ≧ 出水祭 > 若月ひまわり

西乃木涼一
 感情の拠り所が掴みにくいというか、周りに弄られているキャラとして成功していたように思います。結構あっさりと酷いこともしていたりして、ただの調整キャラになっていないのも丸。

若月ひまわり
 事情を明かさなかったりする不自然さは一応補足されていましたが、一人数十回繰り返している割には何もしていない人という印象が強く。個人的に吃驚するぐらい好きになる部分がなかったです。

火立九菜
 彼女の作りと復讐、その仕組みと流れは非常によく、作中でも上手く出ていて楽しめました。切り替えが出来なくなっていたというのはそれだけ彼女が西乃木涼一の傍にいることが多かったという反面、単純にそっちが素だったのではと部分も。それだけにエピローグの二人が心惹かれます。

菫姫
 何この最強女神。最初の我侭っぷりから、知性と愛嬌をフル回転させて見る見るうちにモンスターと化していくその姿にまんまとしてやられました。言霊信仰とかブッちした死ねばいいのに攻撃と、ピンポイントのにいさま技は時代を文で支配したあの方に相応しい姿でした。想像以上に惚れます。

夕日
 シナリオ進行の前に正直キャラが負けてしまった人という感が。その場その場の彼女との距離が涼一もわからなければ彼女もわからずプレイヤーもわからないという複雑事情。割り切ってその場その場だけを楽しめば楽しめるのではありますが。

出水祭
 国丸のパートナーとしての存在価値以上のものが作中で描写されてくれなかったので、単純に設定である怖がり弄りとか熱中すると怖いとかその辺でしか楽しめなかったのが残念です。

金田国丸
 これだけの人があの学園の姫に補足されていないことの方が不思議です。本当に自分の楽しみを自分で見つけて自分が只管楽しむというやり口は徹底されているだけに楽しめます。それと出水祭とのセックス会話は一番笑えるシーンでした。


サルバとーれ! 2006,7,4

 お手軽お気軽気分で遊ぶ分には十分でした。ただそれ以上のものはあまりないので、購入金額は安めでなければお勧めは出来ません。ライアーのこの手のゲームのノリを知っている人が手を出せばいいのではないかと。
 ゲーム部分は作業になりますが、そう面倒でもないので嫌ではないです。問題は双六部分で、ミニイベントに関してはやる気になればこまめなセーブが可能なのでいいのですが、章イベントの分岐条件が全く分からないので困りました。知名度が高いとそれぞれ幽霊、ブルマ、精子イベントがあってそれ以外だと野球部イベントが出るようです。
 OP&EDが理多さんで出来も良く、BGMも良かったです。声優さんもヒロイン四人を中心に好みの実力派さんだったのでその好演が嬉しかったです。春奈と穂香の喋りは最大の楽しみとなれました。
 シナリオは各ヒロインに関しては恋愛部分は全くスカされていますが、期待できたパロディなどは面白かったです。下級生2メインヒロインシナリオのパロは最初気づきませんでした。体験版で笑わせてもらった精子も声有りだとさらに面白いです。けーこ理事長のラストも唐突で笑わせてもらいました。CGは良かったですが、イベントCGがないという言い回しで逃げる流れが乱発されているのは単純に苦しく見えました。エロは多くはないです。好きなキャラ順は以下の通りで。

橋戸春奈 ≧ エルネスティーナ・インブリー ≧ 河野穂香 > 長岡翔 ≧ 押川凛 ≧ 岡崎旗手 > おたまじゃくし ≧ 谷口章雄 > 紫門瑞穂 > 古銀背治郎 ≧ 押川昇 ≧ 鶴見麻衣 > 吉央川信敬 > 美野原克美 ≧ 及川涼 > 堅州靖子、北村隆二、片山重行、神島葉月、ラバン・シュルズベリィ、カール・マルテル、隆、菊谷滋五郎、石川親次他


絶対地球防衛機メガラフター 2006,7,18

 近年稀に見る快作。何故叩き売りになっているのか不思議なぐらいです。
 システムは最近のライアー共用の奴でして整理がし易く使い勝手はまずまずです。BGMは盛り上げるには十分な出来で、声優さんはお馴染みの面々ですが、感情の強弱の付け方が一部ちょっと引っ掛かりを覚えました。絵はイベント絵はイマイチなのも少なくなかったのですが、立ち絵は良かったです。
 盆暗で気配り一つできないのに独り善がりになっていない主人公の描写は、出来過ぎにもならずお笑いにも逃げずと愚直さと間抜けさと真面目さのバランスが秀逸でした。そしてシナリオも浅いところと深いところそれぞれ味わいある作りになっていて、強いて言えばお遊び部分がイマイチというどうでもいい欠点をあげられる位に良く出来ていました。パロディも分かる範囲では楽しかったです。エロはエロさより笑えたり先が気になったりするものが大半でした。
 ゲームバランスはカードバトルがある章とない章が事前にわからないのと、配られる追加分だけでほぼ何とかなってしまうものも多いので、一番最初のレティキュリアン戦がかなり難儀だったというオチも。ただあまり気を抜いていると最後の最後のパスタルートのラストバトルで足元を掬われるので、ある程度は頑張っておかないといけないかも知れません。ただこのゲーム自体は煮詰めればかなり面白くなる気もします。素材集めと敵ごとの相性関係やネタの種類の関連性などを膨らませばちょっとしたテーブルカードゲームになるような。
 好きなキャラは以下の通り。オフィシャルの人気投票とそう変わらないような。
 マーズ星人の可愛さは異常。EX見なければSS書きかかっていたほど。

 マーズ星人 > リウ=ラルラル ≧ ムラマツ・パスタ > SNPI(カエル) ≧ 桐山ヒカリ > メタトロン星人 > 朝日奈真一 > メガラフター ≧ メフィー=ラ > 搖光星人 ≧ フラットウッズモンスター ≧ 白山羊星人 > 響七海 > 万城目博士 > ガガ > グルドス星人 > 総司令 > ジョナサン・クヒオ > THE HORROR


グリンスヴァールの森の中 〜成長する学園〜 2006,7,22

 正直、決め手に欠ける作品でした。詰まらなくはないけど、楽しみも少ないという実感です。1ターン1年で即卒業ということはヒロインキャラ達のように長寿な存在でない限り、ゲームに関わってこれる存在が殆ど居なくなってしまうことになり、よっぽどゲーム部分で惹き付けるものが無いとイベントが少なくなるだけで寂しいと思えてしまうだけになってしまいました。佳作にも今一歩というのが今のところの評価です。SSSの条件を厳しくしたのはいいのですが、SSS狙いに行くだけの楽しみがないのでは本末転倒とまでは言わなくても、何だかなぁと感じざるを得ません。学園の特色を変えることでヒロイン攻略以外の楽しみがあればまた少し変わったような気がします。折角の自由度が生きなかったという総評です。
 音楽はこれというものはなくボーカルは歌も詩もストレート過ぎでした。声優さんはいつもの面々中心なので良くも悪くも変化なしです。ただオマケムービーは歴代でも一番と思えるほど凝ってて非常に面白かったです。

クライス・ディエルトン
 歴代主人公の中でも影が薄いというか無個性というか、これといったキャラ付けを感じませんでした。

シャルロット
 メインヒロインとマスコットキャラを兼ねていたこともあって一番目立てていましたし、話に絡むことも当然多く見せ場に比例した魅力があったように思います。

ヴィヴィアン・ワールフェン
 ゲームとしての色合いが元々違うので仕方がありませんが、学生時代の事情付近をもっとシナリオで出してもらえれば印象も変わってきたのですが物足りなさのまま。

ニキ・ニッカ・ニーエン
 獣人キャラ=運動能力だけという構図にしなかったのですから、もっと生かしたイベントがあればと思いました。

メルエ・ユーナギワール・フェレインダーシュ
 イベントというか見せ場としては一番良かったですが、量があったとか質が良かったというよりもキャラが一番立っていたからというところがこのゲームを象徴しているように思いました。

歌焔
 全体的に頑張っていたキャラでした。ただ他のキャラにある不満が彼女にもあったのでどうしてもキャラに入れ込んだりする気持ちがなかったです。

【お気に入りキャラ:処刑される貴族エレン】


ANGEL BULLET 2006,7,29

 絵は個性的で、可愛い系ではなくのですが舞台設定に似合った顔で味はあります。男性キャラは何というか全体の体型が四角張った感じで気になりますが。ただイベントCGの使われ方が首を傾げるというか数行の為だけに用意されていたり、あって欲しい時になかったりとちぐはぐさを。
 音楽は一部が良かったです。声も入るシーンとそうでないシーンが区切り悪く混ざっていたりするので引っかかりますが、セーラの一色さん以下どの人も良かったです。コールさんの声がもうちょっと年を感じさせるものだったら良かったのですが。
 シナリオは描写不足からの理解不足よりも単純に説明不足も多かった気がします。ハリエット・ハリスンの扱いとか。その一方で前半のセーラと後半のクラウスの言い方は悪いですが、愚行が非常に味が出ていました。ビリーの正体を明かされるまでは全く気づかなかったり、神父に対して銃を撃ちまくった挙句効かないと無視してうんこ呼ばわる続けるシーンなどは無茶苦茶過ぎて非常にキャラの状態を感じ取れて良かったです。
 狙わせて笑わせようとしたシーンも良かったですが、不意打ちのようなちょっとした会話の中でのじゃれあいの会話がとても面白かったです。
 ENDは複数あるもののヒロインENDはどれもどういっていいのかわからない感じでした。特に飛び立つ鳥ENDってBADENDでしょうかというぐらい悲惨なような。一人シナリオの部分部分でフラグを地道に稼いで勝ち組となったパール。鳥さん共々あまりにとってつけたような展開ながら、それでも最後だけは帰る場所に帰ったスー、そしてメインヒロインとしての筋を一応は通したセーラのENDに比べて、一人自分の持つ全てを捧げた挙句異国で浮浪者暮らしというのはあまりにあんまりなような。せめてブラヴァッキーの庇護でも受けていればと思いつつ涙涙です。一方、BADENDもこうなったからBADというのではなく、筋道通りにいかなくなったからBADみたいな感じで、誰かが陵辱されたら終わりみたいなっていました。

【お気に入りキャラ:コール・ヤンガー】


Road Of Hearts 2006,8,3

 ツクールによる水無月さん製作の中編RPG。
 レベルアップ毎に能力値UPを自分で選べたり、武器選択に数値を生かす方法は自分なりのキャラクターが作ることが出来て楽しかったです。失敗したと思ってもドロップアイテムの石で数値修正が効きますので。ただ二回攻撃の武器の方がラスト武器より合計値的に得な気がしたので最後までそっちを装備していました。ライナ嬢だけ専属魔法キャラに仕立て上げていたので、付属能力持ちの槍を持たせていましたが。セシルは攻撃力を伸ばして俊敏を犠牲にしました。クラウスはどれも中途半端に。リーナはゼインが抜けた後のパーティーバランスがかなり歪んでしまったので攻撃力を伸ばして戦士型にしました。ラストバトル前に石を全部使ったらどのキャラの数値もまとまってしまったのが良かったのか悪かったのか。実を言うと最後まで精神力が何の数値なのかわかりませんでした。魔法能力だと思っていたのですが反映されていないみたいですし。
 戦闘は魔法中心で、ライナとクラウスが全力でぶっ放して、残り二人が狩り残しを叩くやり方で終盤近くまでは進めました。終盤からはセシルにもラウンドソードでクラウスと半々でMPを温存する方法でした。ライナは鱗持たせっぱなしにしたのでレベルアップまでにMPが尽きることはなかったです。
 シナリオはライナの関わり方全般やゼインの行動や動機部分などの野暮な突っ込みをしなければ気軽に楽しめる流れでした。長さもバランスも良かったです。ライナとユリアーナのヒロイン分岐っぽい選択肢があったので、そこでセーブポイント作っていたのですが結局一本道だったらしく少し残念でした。飲み物のパワーアップもセーブしちゃったので変化を確かめられず。なんだったのでしょうか。

【お気に入りキャラ:ライナ】


Another Dimension 〜閉じ込められた学園〜 2006,8,13

 システムは強奸客船の時よりは落ちないからマシという程度でやっぱり非常に使い辛いです。強いて誉めどころを挙げればスキップとジャンプがあるので、ジャンプ使えばとっとと選択肢だけ選んで分岐ルートチェックできるところでしょう。BGMはwavファイルがまんま晒されているという現状が痛々しいです。SE分だけかと思ってました。声は目立って酷いのはないものの、演技への気合は入っていないのでドキドキさせられるようなものは今回もなかったです。CGは前のよりは上手くなっているような気がするのですが、出来が安定していないので左程進歩を感じません。
 シナリオは漂流教室状況から魔女狩りへと流れていくのですが、シナリオそのものがいい加減なのに加え、陵辱への流れも杜撰過ぎで言葉が見つかりません。肝心の陵辱シーンもどのキャラに対してもレイプ、フェラ、浣腸、ピアス穴あけ、フィストファックを一通りやるだけの流れなので、本当にただ書いただけのものをただ読むだけというお互いの作業をするだけになってしまいました。細かいところを言うなら、魔女狩りでの尋問部分も、普通に聞いたら事情が明かされて話が済んでしまったり、代案が出てしまうので、「お前が犯人だろ」「違う」「なら体に訊いてやるぜ」という流れを毎回わざと続けるだけで、主人公が尋問ではなく拷問したいだけにしか受け取れなくなってしまうのでシナリオ内での流れがおかしくて仕方がありません。
 各ENDは妊婦ENDは強奸客船と同じとしか思えない反面、奴隷ENDは多少は凝ってました。事件解決ルートは笑うところなのかどうか真剣に悩むようなバトルが繰り広げられているような気がしてポカーンですし、何かもう企画だけで終わってしまった作品になってしまっていました。考えたくない人や書きたいと思っていない人に強いて書かせたのではないかという予想をしています。というか、コレ涼宮ハ○ヒの同人ゲーで出せば売れるかも知れませんよという投げやりなところで締め括りたく。話重視? 気のせいです。

守谷賢護
 イベントCGの顔が全て別人。鬼畜スイッチが入ればそこそこ一貫性に似たものはあるものの、基本は思考停止大好きっ子。口先だけの鬼畜野郎で通せばまだシナリオに乗っかれたのでしょうが、恐らく他作品との兼ね合いで性格を平凡に寄らせた気がします。

神原未影
 過去の失敗を見事に踏まえていない人。華菜子先輩との最初の二択で「基地外に賛同する事はできないがかといってこの女と心中はごめんだ」と傍観の選択肢がなかったことに軽く絶望しました。TRUEルートのはっちゃけぶりはその、まあ、頑張れ。

高屋敷華菜子
 設定を立ちCG一枚で全て裏切っている人。どうみても人気者生徒会長ではなく、オカルト研の部長で納得です。あと嫉妬があったとは言え、魔女狩りへの仕掛けが危ない橋渡り過ぎ。あの場で論破されるどころか、最初見つからなかった点と何故一人だけクラス外でと逆捩じ食らったら最初の犠牲になる虞れ大です。

アリシア=本条
 ぺらぺらさん。「陵辱オンリーの抜きゲーだから」以外の理由が思いつかない提案しかしない人。多分設定考えた人の妄想に書き手がついていこうとしなかったか、面倒臭がってアイテムキャラにしかしなかったかどっちかではないかと。

八島周子
 陵辱ゲに付き物の完全犠牲者。どう見てもつり橋効果です。ありがとうございました。

立川達也
 TRUEでの彼は痛々しかったです。

【お気に入りキャラ:八島周子】


有希の詩 2006,8,19

 七緒さん主催の超短編ビジュアルノベル。
 長門有希って結局オタ系図学的にはセリオの直系だと解釈しています。ですので、俺長門はこうだ的部分などの拘りなどもセリオの時とそう変わらない気がします。ただ昔と違うのはツンデレ好きという人の大概が煮詰めるとデレしか興味ない(ツンはデレの前菜どころかデレの為のソース扱い)という本音同様、自分だけが特別扱いで…という部分重視なので、そういう扱いの描写さえあればそれほど俺長門同士の反発はないような気がします。もっと涼宮方面に話を詰めれば結局あれはハルヒではなくキョンがそう望んで作られた願望の世界ではないかという部分からの解説も出来るのかもしれませんが、本題から外れまくりなのでこの辺で省略。
 この話も「有希の夏休み」もそんな長門ドリームの一つなので、深く拘らず楽しもうとして楽しむといいのではないかと思います。
 BGMはフリー素材からっぽいのでもっと似合った曲を探してもいいのではないかと。夏休みの田舎の曲は雰囲気あまり合っていませんでした。長閑系推奨。


ウィズ アニバーサリィー 2006,8,21

 トータルすればそんなには悪い印象は受けないのですが、要所要所がどれも悉く駄目という点でどうあっても高得点を叩き出す要素を阻害しているように思いました。
 体験版の時も思ったのですが、個別ルート分岐入るまでの共通部分のテキストが非常に駄目過ぎでした。そこでまずキャラ魅力を引き出す筈の各シーンがそのキャラクターの一番アクのある部分を曝け出していました。それにシャル&エンフィルートだとこの二人は共通部分段階の内心で好感度が固まっていないといけないような事情を共に抱えさせているのですが、そんな素振りを匂わせていません。話が繋がっていないとしか言いようがありません。ローラ&ソフィアルートは共通部分での好感度不足分をそれぞれ力技で解決しているのですが、本当に力技なので好意的解釈をしないとそれなりに不自然です。アリスルートはアリスはメインルートなので共通からの流れ自体はそれなりに何とかなっています。
 そしてそれぞれの個別ですが、シャルはディオを買っているのか買っていないのか程度も言動が安定しませんし、エンフィは情緒不安定という解釈でしかその流れは厳しいと思うような感じでした。ローラ先輩は彼女の自我のきっかけであるディオ自身の彼女への気持ちが流されただけから発生したものなだけに、ああはならないのではないかなぁと醒めた気持ちが。ローラ先輩よりも描写に力を入れていたような気がするソフィアは、その時点で結ばれるとローラ先輩が死んでくれないと困るという身も蓋もない状況が引っかかりを覚えずに入られませんでした。アリスはその背景設定はそう悪くはないのですが、姉弟である部分と実家の都合などがテーマになりそうで最後はガン無視な流れになっていたのがどうしたものでしょうかと。グラニテは恋愛感情と発情を勘違いしているとしか。ディアナは吃驚しました。その変化の必要性のなさはたった一回どうでもいいところで出たウープリ屋の店員さんの立ちCG級です。それでも好きだと言う流れは、もうやっちまったし引き返せねえよというぐらいの空気でした。主人公ディオは分類すればヘタレに入るくせに、エロ弁慶(エロシーンだと急に強気)という救われない属性でした。
 駄目な部分はエロシーンでもそうで、その部分の台詞が声優さんの演技力を越える難易度になっていて棒台詞が続いて寂しかったです。
 それら引っかかる部分でもそう気分悪くならずに済んだのはぶっちゃけ絵でした、絵買いした甲斐はありました。
 システムは削除と移動が揃っているのは良かったです。目玉であるズームアップは元に戻すのが非常に面倒でした。
 OPは良かったのですが、EDは発声で厳しい箇所が多くて聴きづらかったです。

シャルロッテ=カミル=ハーリンガム(シャル)
 キャラは冒頭で思っていたより素直で可愛くなっているのはルートシナリオ担当がそう歪めたからだと思います。このシナリオの流れで恋愛感情部分を作るのなら、後半でエンフィに父の悪口を言われたところあたりで発生させれば無理は少なかったと思います。

ルルガノ=ヤヌシェ=エンフィヌス(エンフィ)
 同上。共通部分の態度と折り合いをつける為に気づかない主人公に嫉妬したという含みを持たせた描き方を続け、後半でそれを爆発させる流れにすれば良かったのではないかと思います。個人的には森に飛ばされた時にシャルの心配ばかりして、自分には素っ気無い振り(エンフィがそう感じる)を続けて怒って逸れ、そこで昔の思い出と重なることにディオが思い出しつつ、ピンチになったところでディオを助ける為に箒を使うという流れなど。

フローリアム=ブロセリアンド(ローラ)
 キャラクターが掴み辛かったのはシナリオ担当自身もそうだったようです。でも話としては一番納得が出来るつくりでした。

ソフィアーシェ=ラフォニット(ソフィア)
 二人のルートの共通部分を無理して多くした結果、あんな死亡待ちみたいな流れになってしまったのではないかと。もっと個別部分増やしても良かったのでは。

アリス=アリステル=ファーネク(アリス)
グラニティアーナ=クリスティア(グラニテ)
ディアナ=セレンディル(ディアナ)
エスタリオル=アルク=レヌスベルン(リオル)
スニースクル=ヴァレンティクス(スニーク)
ノルバン=ネーブルステア(ネーブル)
ジウスドラ=ノア=ウトナピシュティム(大賢者)
モンテーシス(校長)
 アリスには殺意しか沸かず、グラニテは目の届かないところに行ってて欲しく、ディアナ先生はウザイしかないので苦行でした。

 好感度は以下の順で。

 ソフィア ≧ エンフィ > 大賢者 ≧ ローラ ≧ シャル > リオル > 校長&ネーブル司祭&グラニテ&ディアナ&スニーク > アリス


ひなたると 2006,8,24

 ひなたぼっこファンディスク。
 ひなたぼっこは「惜しい」ゲームでした。それだけにこれで本編の不足分を保管されるのではないかというファンの期待がありましたが、結果はかなり早い段階からワゴンへ。その低評価振りに購入予定からは削除されていたのですが、期間セール中の複数購入割引で五百円引きになることでワンコインで買えることになったので駄目元で買ってみました。結論から言うとこのメーカーは駄目かもしれないという気分でした。
 音楽と声優さんの選び方は今回も良かったですが、まずシステムが相変わらずプレイする人側から作っていないので大変不便です。オマケシナリオ部分も前の駄目システムから変わっていければ全体も駄目で、回想等見るのもロードするのも人物紹介見るのも不便です。舞台紹介などは意味すら不明です。別作品のオマケテキストは内容は読んでいませんが、無駄に細かい文字で読み辛いです。シナリオは前の良かった部分がキャラの会話のさせ方だけなんだという証明を今回で確定させる構成の弱さが出ていました。絵の方もそうでスケジュールの都合なのかどうか知りませんが、一枚絵の使い方があまり宜しくなく、イベントCGも「絵だけ適当に用意した?」と思うようなちぐはぐぶりに【この話用のイベントCG】という感じではありませんでした。そして新キャラ三人のうち二人は全く登場する意味がないというお粗末振り。都合か事情かは知りませんが、本当にただ出ているだけで何にも絡まないのは何なんでしょうか。

【お気に入りキャラ:如月涼乃】


リアライズ 2006,8,25

 多分「残された謎が気になります!」という受け手の反応に「フフフ、これは第一章でまだまだリアライズワールドがあるんですよ(多分関西編)。勿論今回のキャラ達も登場しますよ。お楽しみに!」と答えようという妄想がシナリオさんの頭にはあったのかも知れません。ごめんなさい。ちょっともういいかなって気分です。

・前半が非常に退屈だった(これで長期投げ出してました)。
・中盤は面白いと思えるシーンもあった(これでやる気が何とか持ち直しました)。
・久々に松原葵が可愛かった(嫌味でなく"葵ちゃん"を思い出して嬉しかったです)。
・主人公を始めとした人物が目の前の問題をガン無視してから相談するちぐはぐさが気になった(聞けよ!と突っ込んだのは私だけじゃないと信じたいです)。
・行間を読めという以前に、最初から収拾されていないように感じた。
・構成や編集がいなくても許される同人らしい作品に思えた。
・女性キャラが殆ど不必要扱いなのはどうかと思った(良く言えば主人公のエゴの為の鍵)。

・DVD入れておかないとムービーが出ない。
・全チェック必須の難易度の高さの割りにセーブ等が簡素過ぎて不便。

 こんなところで。

【お気に入りキャラ:麻生春秋】


同窓会refrain 2006,9,9

 コントロールキープレイで終わらせました。良く言って原作未プレイの二次創作、悪くは……お察しください。
 このテキスト考えた人は、作業でやっていたのでしょう。全キャラ頭がおかしい人か足りない人になっていましたし、話の展開も馬鹿にされているような流れでした。200円購入プレイでしたが、200円でも損したような気分にさせられるとは流石に思わなかったです。オマケのCGの使いまわしっぷりはある意味神の所業です。

【お気に入りキャラ:強いて挙げれば桜井双葉】


支配の指輪 2006,9,10

 骨丸?さんを中心にして作られた長編ツクールRPG。気軽にダウンロードプレイしていたのですが、知る人ぞ知る傑作でした。因みに私が落とした少し後に公開停止してしまったようです。
 単純にクリアするだけなら中編ぐらいなのですがサブイベントを全てこなし、更に二周目が存在してそれもこなすとかなり長く遊ぶことが出来ます。
 一番の楽しみどころは武器防具で、新しい町で新しい武器を買う従来のスタイルではなく、基本的に倒した敵から武器防具を奪う方がより強力なものが揃えられるのでそれ目当てに何度も中ボスを倒し直すことが度々でした。それ以外にも、町に入れば木箱などを漁り、家に入れば当然のように家捜しと、お金とアイテムはありとあらゆる機会で手にする機会があります。大量に手にするだろう錆びた剣は溜め込んで片っ端から磨いて良い剣になるまでロードを繰り返します。そういう作業が苦手だと駄目ですが、面白いと感じれればかなり楽しく遊びこむことが出来ました。
 残念なのがレベルが50でカンストなのでそれ以降はドーピングアイテム頼りになることです。そしてそれも999止まりです。一応それ以上も表示では変わらなくても実数として増やすことができるのですが、増やした分が反映されません。一部情報ではHPMPだけとありましたが、確かめたところ他の4能力も同様でした。極論を言えば全て999にしてしまえば丸裸でも装備を着込んでいても変りないです。勿論特殊効果の差があるので、完全に素手や丸裸では差は出ますが。具体的に言えば効果武器持たせて、黄金の神鐶を装備させていれば他は要らないです。実質最後の敵である邪神相手でそうだったので間違いないと思います。
 あとは気になるのは終盤の回復や強化アイテムが強力過ぎるのでそれまでのパーティー戦略やアイテム駆使がいい加減になってしまうところでしょうか。生命の光と破壊の指輪はもう手放せません。そしてそれがあれば回復系魔法が無価値に。魔法もカーリーしか必要なくなります。
 一周目は基本メンバー以外では、アスター(ペレネブレイド)、サンシロウ(カミシラズ&疾風の剣)、シンディ(星屑の杖)、フィース(神杖シヴァ)でした。雑魚相手だとフィースではなくカエデ(ゴッドハンド&剛拳ベヒーモス)を入れていました。
 二周目は雑魚だとアスター(ウラマテンイン)、ルーク(カミシラズ)、サンシロウ(シュラボサツ&ペレネブレイド)、カエデ(ゴッドハンド&ゲッカビジン)のガチンコメンバーでした。アスター以外の三人がそれぞれ二回攻撃できるので、七回の強力攻撃で大概2ターン以内で決着つけられました。ウラマテンインを無くしてからはルークを外して、シンディ(邪神の長棒)を復帰させましたが正直気分の問題でした。
 一番苦労したのが、二周目のヨウジンボウ戦でシュラボサツを手に入れるところでした。変身前のキャラのドロップ判定アイテムなので、落としても変身後判定のペレネ神酒ばかりでなかなか落としてくれなかったのです。
 以下、攻略サイトアドレス(要:反転)
ttp://www001.upp.so-net.ne.jp/freegame/sihainoyubiwa-kouryaku.htm
ttp://www010.upp.so-net.ne.jp/chkf/ring_sup.html
ttp://sethblack.web.fc2.com/game.html

アスター
 勇者様。不良息子仲間は未だに最初の町で愚痴ってます。基本だと二人目の戦士ですがフィース抜きのパーティだと回復役も兼ねます。ルークがいなければ彼が最強刀のカミシラズを装備してます。

ルーク
 ソニアに一目ぼれっぽい扱いなのですが、何も語られないのが悲しいところ。そしてこのゲームも槍使いのメリットが乏しく、両手剣使いになってました。二周目は魔法使うより剣振るった方が早く決着がつくのでシンディに変わってレギュラー復帰してました。最後にはカミシラズ装備で主戦に。

シンディ
 落ち込むアスターを慰めたり、王女の求愛に嫉妬ってみたりとRPGでなければ多分ヒロイン。その二つのイベント以外何の絡みもなく、最後は見送りの際にただ1歩彼に近づいただけでした。攻撃魔法キャラ。ツクールRPGは基本的に魔法攻撃はかなり便利なので惜しみなく暴れさせてましたが、後半のボス級は剣攻撃メインの戦い方になっているので目立てなく。

フィース
 女性専用武器を装備できたことで女性キャラと知りました。アスター以外唯一、他人の回復ができる僧侶キャラなので当然の如く捨て難く。悪魔系の敵が多いので神霊武器装備で活躍することも多く、一周目は第三の戦士に。最近は味方の防御と攻撃UP魔法を唱え、回復をする存在でしたが、生命の光入手以降は要らない子に。

サンシロウ
 一度序盤に会って、中盤に合流の武士。刀装備で抜刀術があるのですが、そのメリットはあまりなく。盾を装備できず、二刀流キャラということで、あまり役立てませんでした。それが変わったのが二回攻撃の剣を片手に持たせればもう片方の剣の能力で二回攻撃してくれることを知った時で特定相手に効果大の武器を持たせての二回攻撃がかなり強力です。クラスチェンジをしてたらいつのまにか敏捷も高くなったので、防御さえドーピングし、対魔法対策さえ取れれば恐らく最強に。

カエデ
 サンシロウと共に中盤合流。無口キャラっぽいこともあって、一番主人公と接点がないくのいちさん。アサシンダガーの即死判定攻撃がガンガン決まって戦闘を楽にするようになってから主戦に強化。ジャック・リーパーが二回攻撃だと気づいていればもっと早くから主戦でした。ゲッカビジンを偶然手に入れたのは嬉しかったです。

ブレイク
 意味深な存在でいた魔人さん。今のところ、利点が無く。活躍はチキン戦で彼の即死魔法なければ終わってたぐらいです。

ソニア
 水野某の魔法戦士シリーズ序盤に出てきたエルフっぽい脳内イメージのエルフさん。毒系の治療は出来るのにHP回復の魔法が無いので今のところ役立たず。弓系の武器はシンディももてたので、彼女ならではの活躍の場がなく。ただ四種攻撃の弓がかなり強力なので数値よりは強いです。

【好きなパーティー:アスター、サンシロウ、カエデ、シンディ】


ALICEの館3 2006,9,12

 配布フリー宣言対象化されたことで過去にそうなったD.P.S SG、D.P.S SG set2、D.P.S SG set3、Super D.P.S共々、公開されていたので落として終わらせました。全部完全に終わらせた訳ではありませんが。D.P.Sシリーズと同じ形ではありませんが、分けるほどのこともないのとどれも基本的に同じゲームパターンなので。特にこれというものはないのですが女教師悶絶地獄と朱い夜が比較的印象に残りました。

【お気に入りキャラ:特になし】


AmbivalenZ −二律背反− 2006,9,16

 アンビと言えばアトラク=ナクア、DiaboLiQuE−デアボリカ−と共にアリスの三大シナリオゲーとされていたのですが、漸く制覇しました。古いゲームなので、ダンジョンMAPが難しくはないけど面倒だったりしたのですが根幹の部分は今でも十分楽しめる作りでした。
 昔、PC98全盛期のエロゲ雑誌を集めていたことがあって、当時記事に掲載されていた画像が出てくるのを妙に懐かしく感じたりもしました。
 有馬紅葉が思っていたより普通だったのが拍子抜けだったり。アスタロトとの掛け合いは期待通り楽しかったです。

【お気に入りキャラ:マハ】


鬼畜王ランス 2006,10,7

「幸福 ランス、再び冒険へ」エンドを見たのでひとまず終了。
 フリー配布と相成ったことで遊ばせていただきました。大悪司の前身のゲームということもあって、全体的な流れへの動かし方そのものが引き継がれているのだなと思えました。非常に面白く、楽しめたことは間違いありませんが、時代のせいもあるのか熱中したり嵌るというまでには至りませんでした。
 大悪司同様、経験値はレベルアップと共に切捨て方式なのですが、1つレベルアップすること自体が大変な上、1都市の占領と共に防衛戦以外で戦争が出来なくなり、ダンジョン捜索も経験値を稼げるようなものではないので、経験値を大量に無駄にするようなことがなかなかありませんので問題なく。ただその得られる経験値がランダムなのかどうか分かりませんが同じ戦闘でも8〜20ぐらいまで差があるので、大雑把な目安でしか図れないのが難易点です。
 実は一部CGが出なかったり、違うものが出たりしておかしいのですが、ゲーム部分では全く支障がなかったので気にしませんでした。

 ハーレムはシィル、リア、マリス、すずめ、ウェンディ、かなみ、レイラ、メナド、ハウレーン、メルフェイス、ソウル、アナセル、親衛隊、マリア、志津香、ラン、ミリ、ミル、もこもこ、(運河さより)、メリム、レィリィ、あおい、シャリエラ、アミラン、カチューシャ、ソルニア、サテラ、クリーム、ルーベラン、シーラ、千鶴子、マジック、ワーグ、カオル、ウィチタ、五十六、メルシィ、香姫、レベッカ、エレナで。
 ユニットでは前衛ではリック、バレス、ヒューバート、レリューコフ、クリームが主戦でした。仲間が少ない頃はレイラとメナド、コルドバで。ハウレーンは幸福イベントを見るために優先的に起用していました。最後にハニーキング強化もしたのですが、最初の面子が入れ替わり立ち代りでしたのであまり起用の機会がなく。
 後衛はマリア、ハンティ、志津香、ガンジーで。前半戦はメルフェイスでしたが、後半は千鶴子やマジックの必殺技が使える二人を優先していました。
 戦死はピカの人柱の為だけに懐柔した火星大王と、創造神戦でエンジェルナイトの防衛で運悪く防ぎきれなかった傭兵のルイスだけでした。

 ゼスは楽だったのですがヘルマンは後半急に厳しくなります。
 魔人戦は各魔人の攻勢をそれぞれどう裁いていくかで、一人倒すとシルキィの援護を貰うには十二週以内で残り全員を倒さないといけない部分が面倒な部分です。ケイブリスは1ターンでHPを3回復するので、美樹と誰かを連れて毎ターンケイブリスの体力を削りながら領土回復をしてくのがベストみたいです。
 創造神戦のラストバトルは2Fが「セシル」「キンケード」「ガンジー」「千鶴子」に、3Fが「バレス」「ハウレーン」「志津香」「マジック」で、4Fが「リック」「エクス」「マリア」「ハンティ」、5Fが「レリューコフ」「クリーム」「五十六」「サテラ」でしたが、万全だったのは最下層の2F面子だけで、他は大苦戦でした。
 2Fはセシルに相手攻撃が集中したこともあって、戦死覚悟だったキンケードが長いこと無傷という僥倖に。
 3Fはパレス爺さんがほぼ一人ターゲットになった上相手が防御するターンが少なかったので最後の最後の兵士0体力1での生き残りでした。MIOさんのプレイで彼が死んだと言っていたことも思い出しまして最後体力3のみで攻撃を受けた時は唯一の戦死、覚悟していました。
 4Fも防衛戦ということを忘れてリックを起用したので二回目の戦いで早くも残り兵力100に。戦死覚悟でしたが何故かここの相手は様子見か防御のターンが多かったこともあって、生き残り。エクスはカプセル怪獣Aで遊んでました。
 5Fは一番余裕があると思って残り面子でのお気に入りで組んだのですが、大失敗。実質五十六一人で戦う羽目に。エクス同様に作戦を立ててくれないのでクリームが役に立てず、レリューコフも集中攻撃を食らって兵力二桁にまで。階間違えていたら戦死してました。

 お気に入りキャラはジーク、メナド・シセイ、マルチナ・カレー、リセット・カラー、カオス、ホーネット、サテラ、レリューコフ・バーコフ、ヒューバード・リプトン、クリーム・ガノブレード、ハウレーン・プロヴァンス、マリス・アマリリス、ルイス・キートワックの順で。以下は略。やっぱりジークの可愛さはガチ。


ウィズ アニバーサリィー☆FUNTA! feat.RURU 2006,11,5

 Canvas2 DVD EDITIONを買いに秋葉原行った際、5000円前後のを探していたのですが、57から59しか見つからなかったのです。その時にこれが出ていてやっぱり57あたりばかりだったのですが、一店だけ4900円で一本しかなかったのです。何かその時買わないといけないという理由の全く分からない強迫観念に駆られて買ったという言い訳終了。
 エンフィはいいのですが、ルルは変貌が唐突過ぎてあんまり好きじゃないんですよ。
 リオルが出てこないのが謎でした。


【お気に入りキャラ:シャル】


マージ 〜MARGINAL〜 2006,11,15

 一言で言えば「苛々する」ゲームでした。セーブポイントが選択肢発生時しかないのに、最後の選択肢からシナリオが延々延々と続くのははっきり言ってイカれてます。個別と共通のシナリオの整合性がなってないので、繰り返しじみた表現になってしまっていることが多いです。
 主人公が精通前後の年齢設定扱いだからとは言え、DMCの根岸君状態な言動は居た堪れない気持ちにさせられます。萌え路線を狙っていたとしても対象が会話のキャッチボールをしない主人公では正直どうしようもないです。
 構成はそこそこ悪くなかった気がしますし、マージルートは細部で引っ掛かりを覚える以外は入れ込み具合が感じられました。ただ全てのシナリオで主人公の言動で読むことに躓いてしまい、作り手の狙い通りの感想を抱くことが出来ませんでした。


【お気に入りキャラ:アメリア・フォスリーゼ】


Canvas2 DVD EDITION 2006,11,27

 コンシューマー版からの逆移植というより多分そっちのテキストをCD版に付け加えた代物だと思います。セーブデータは互換性有りでした。ただ若干ズレが出る部分もありますので、セーブ場所によってはエラーが出るかもしれません。
 従来部分のは一部加筆修正があったかも知れませんが、基本的にはそのままですので単純に新ヒロインシナリオを遊ぶと思うのが吉。声優さんも二人とも手堅いので安心して大丈夫です。従来面子では紗綾が多分、一度も追加出番なかったと思います。他は若干でも二人のルートや日常シーンで出番があったのですが。OP&EDは前の方が良かったです。
 竹内麻巳シナリオは画家ではなく教師という仕事に重点を置いたシナリオになっていて出来に関しては他のに比べて高評価してもいい感じでした。藤浪朋子シナリオは他ヒロインも絡めたり、キャラを萌え固定にしてみたりしつつと人気狙いで固めた内容で、雰囲気として楽しめる作りになっていたように思います。
 CD版を買っていない人にはいいのですが、本来の購買層であるだろう前も買っている客層とすればこの値段では若干高い買い物という印象がありました。


【お気に入りキャラ:藤浪朋子】


カラフルアクアリウム 2006,12,09

 システム周りは辛いです。私の環境では反応が鈍過ぎて、時間掛かり過ぎでした。テキストスキップが鈍く、既読判定も狭いので不便さを助長しています。セーブ&ロードなども約2秒かかって反応するので苛々を助長します。演出に凝っているのでその分も影響しているようで、この辺はPC環境をあげれば快適になるのかも知れません。
 音楽は雰囲気の良い曲が多く、声優さん面子も好演でした。すっかりエロゲの男性声優は一時代前の黄金期組が務めることが多く、今回もタートルの中の人がそうでした。
 絵は正直、流行に飲み込まれた絵柄なので個性はあまり感じませんでした(強いて言えばフミオ系か)。イベントCGも構図がどこか見覚えがあるものも多く、あと構図角度の関係で変に見えたりするものもありました。
 シナリオは出来は「良い」です。 体験版の時に危惧していた部分は杞憂というより私の見込み違いでした。じれったかったり、不愉快だったり、苛々したり、苦笑させられたりが全体の半分近くて多いのですが、それが「そういう内容、展開」だからであるので、不備や不出来によるものではないので演出としては良い物と感じます。問答に対して肝心な基礎や逆に落とし穴などを無視した部分や、無闇な爆発や暴発もキャラクターを動かす上で「そのキャラクターだから」という上で成り立っているように見えるので話の都合でキャラが動いている感はありませんでした。主人公などの強く語る部分には賛同できないものが大半なのですが。
 トータルで言えば「わがまま」を巧くスパイスされているなと。
 シーンでは日付がなく、季節を表すシーンもなかったので時間経過がわからないような作りになっていました。ただ文化祭の時期であるということで大よその程度は掴めるようにはなっています。
 好きなキャラ順は以下の通りで。シナリオはトーコがストレスは溜まりませんでした。
 トーコ ≧ 美羽 ≧ カペラ > カスミ > アリサ > マーベリック > 衛 ≧ 一臣 ≧ 亮 > 泉

椎葉泉
 その行動原理から思考や判断に至る彼女はとても良く出来ていました。非常に秀逸で萌えるとされる幼馴染キャラとして完成されていました。系列とすればマウラヴの源純夏でしょうか。そして私は見事なまでの幼馴染キャラであればあるほど苦手であるので、大層苦手です。割と殆どのイベント中「泉死なないかな」と心で口ずさんでいたぐらいに。ババむさいという部分はあまり本編には生かされていなかった気がします。

アリサ・エクスレバン
「私は子供が嫌いだ」と言う人にとっては非常に辛いお子様キャラ。ロリキャラではなく単純にお子様なので、そっち需要の人とも相容れないというキラーっぷりはキャラ設定を考えた人を賞賛したく。恐らくその傍若無人っぷりにかなり嫌われそうなキャラで、私も苛々させられたのですが「自分だけアリサ側の事情を知っている」泉嬢が「自分でその行動の責任も取れないのに関わらず」庇う様から苛立ちの矛先を彼女自身に持っていってくれる(文字通り庇ってくれてます)ので、そのうちアリサに対してはどうでも良くなります。むしろその後も勝手に泉の為にも叱らなくてはとか抜かす主人公の方がムカつきます。あと唯一?、シナリオの都合で終盤の思考行動が左右されてしまったキャラでした。

カスミ・ラオシャン
 仔犬キャラ。実は動物とかの血とか何か混ざっているのではと最初の頃は思っていたりしました(トーコは鳥で)。タイトルのアクアリウムとか演出の海洋シーンに目が入らなかったのかと今思うと恥ずかしい勘違いです。非常に健気で可愛らしくて構いたくなるキャラですが、恋愛並びに劣情とかは催さないキャラでもあるので、そっち系統に話が流れるとコントロールキー使用という流れに。ゴメンネ。泉嬢同様にマーベリックを庇いまくるシーンに苛立ちを覚えますが、これまた泉嬢同様に彼女のキャラクターとしての性格であり個性として出来上がっていたので不満は覚えず。

トーコ・フェラレーレ・タツミ
 名前から日本人の血を引いているのだろうなと思っていたのですが、逆にそのまま日本人でした。無表情キャラかと思えば最初の時から柔らかくて、設定で作られている感情を表すのが苦手という雰囲気が上手く出ていました。それだけにEDの彼女のささやかな成長の仕方はジンときます。ただHシーンからあの喋り方が出来なくなってくると、声の作り方も維持できなくなってしまっていました。

神林美羽
 こっちが思う以上に作り込まれていたキャラでした。設定で読み取れる部分もきっちりなぞっているのですが、彼女の抱える事情からの性格や思考言動の育ち方が、無理なく繋がっているというか演出として見せられているというか、言葉にし辛いのですが、普通に愉快です。恐らく彼女と彼女の父親の性格は非常に似ているのではないかと思わせるくだりなどは見物でした。

マーベリック・ヒルドン
 精鋭部隊の軍人ということで彼女達が登場する直前のハラハラ感を返せとばかりに出てからのグダグダっぷりはトホホでした。ただ彼女達を笑いを交えた存在にしたことで、このゲームの空気を維持させようとするものを感じました。

カペラ・モンダリス
 夜這いに来たり、あっさりと殺しに来たりするのにも関わらずそのキャラクターののほほんぶりは非常に不動で、抜きん出て楽しいキャラでした。多分メーカーの都合次第ではマーベリック共々今後に期待してもいいかもしれません。

遠城寺衛
 なんだかんだ言っても結局はいい人であるみたいなものを(もしくはあからさまに)見せなかったという一点を非常に評価したいです。

遠城寺一臣
 元々モテてる以上にモテ沸点が低いので、初めはその言動の痛さ具合もあって好きではなかったのですが、プレイ中にヒロイン側から語られる彼の優しさが単純のその場その場の取り繕いに当たるものではなく、大意的なものがあるという指摘から自分(主人公及びプレイヤー)で思うのではなくヒロインからそう受け取られるという買い被りや好意的解釈に過ぎたものに混ざった自分では気づかない以上に意味合いを持たせられたものであるという見せ方をされてからは、少し見方を変えるように。見事に小人物で、情けなかったり小物っぷりを見せ付けたり、前半は癇癪ばかり、後半は女々しさばかりで付き合うのには辛いキャラではありました。

大木亮
 この手のゲームの立ち絵有り男友達として無難にこなしていました。アリサとのデートイベントであまり動きがなかったのもゲーム空気を見越してだと思います。


2006プレイゲーム総括 対象 計34本

ぱすてるチャイム 〜恋のスキルアップ〜
ダンシング・クレイジーズ
かえるにょ・ぱにょ〜ん
お嬢様組曲
しまいま。
少女魔法学リトルウィッチロマネスク
人形の館 〜淫夢に抱かれたメイドたち〜
RanceVI -ゼス崩壊-
ウルトラ魔法少女まなな
強奸客船 〜地獄のクルーズ〜
あやかしびと
青空の見える丘
PRINCESS WALTZ -プリンセスワルツ-
七彩かなた −夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!
サルバとーれ!
絶対地球防衛機メガラフター
グリンスヴァールの森の中 〜成長する学園〜
ANGEL BULLET
Another Dimension 〜閉じ込められた学園〜
ウィズ アニバーサリィー
ひなたると
リアライズ
同窓会refrain
ALICEの館3
AmbivalenZ −二律背反−
鬼畜王ランス
ウィズ アニバーサリィー☆FUNTA! feat.RURU
マージ 〜MARGINAL〜
Canvas2 DVD EDITION
カラフルアクアリウム

誓いの空に
Road Of Hearts
有希の詩
支配の指輪

音楽方面:『七彩かなた −夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!』
OP曲方面:『SALVATORE!』【サルバとーれ!】
ED曲方面:『Dawn walker』【PRINCESS WALTZ -プリンセスワルツ-】
挿入歌・オマケ歌方面:『該当なし』【該当なし】
ストーリー方面:『絶対地球防衛機メガラフター』
世界観方面:『ウィズ アニバーサリィー』
熱中度方面:『鬼畜王ランス』
エロ方面:『青空の見える丘』
同人・フリーゲー方面:『支配の指輪』
ヒロインキャラ方面:ソフィアーシェ=ラフォニット【ウィズ アニバーサリィー】
主人公キャラ方面:今井秀樹【青空の見える丘】
サブキャラ方面:九鬼耀鋼【あやかしびと】
萌えキャラ方面:有栖摩香津美【お嬢様組曲】
年間ゲーム方面:『絶対地球防衛機メガラフター』
特別方面:『青空の見える丘』
がっかりゲー大賞:『リアライズ』
がっかり主人公方面:守谷賢護【Another Dimension 〜閉じ込められた学園〜】
がっかりヒロイン方面:若月ひまわり【七彩かなた −夏休み!ドキラブバカンス夢冒険!】
がっかりサブキャラ方面:エルディン【PRINCESS WALTZ -プリンセスワルツ-】