猪名川でいこう!! 2000,02,04

 一部で話題になった『ナイトライター』ですが、環境設定で自分が普段している通りに直しておかないと苦労します。二回目の練習モードの時に説明があるのですが、初めにクリアした時は飛ばしてしまっていて気付きませんでした。ボスより強いルミラ様には普通ではなかなかかないません。一応イビル方面で行けば無視してもクリア出来るのですが、そうなるとルミラ様は全く出てきませんので悩みどころ。個人的に好みのメイフィアが出ていて良かったです。
 今更の情報ですが、PRACTICEでレベル7ユンナの所で「C」を押しながら選ぶとコリンと戦えます。最終的には総合で「A」までは届くようになりました。メイフィアの時にSを叩いたのが良かったみたいです。ただやっぱりまだ一度は負けますけど。

『フィルスノーン』はいきなりバッドエンドでした。途中のスロットゲームが一番燃えたのが思い出です。

『Memorise of White』ですが、ちょっと物足りない気分もありました。弥生の話とか、美咲さんの話とか彼女達の内面を読んでみたかったです。

『葉っぱサスペンス劇場』は郁美と瑞希が中心になり、あさひが積極性を発揮し、南さんが怪しい人に成り果て、彩は近寄りたくない人になり、とどう判断したらいいのか判らないお話でした。

 で、メイン扱いの『こみパ最大の決戦』です。ゲームの内容としては双六&クイズ形式です。コツが判りませんでしたので、サイコロの数字の狙い出しが出来なくて苦労しました。ゲームとしては狙ったキャラのコマに他のキャラのコマより多い回数止まり、デートコマは確実に消化していかないとそのキャラとのハッピーエンドは多分ですがありません。私は上手くいかずに最初はバッドエンド改め郁美EDでした。
 クイズは個人的に得意分野不得意分野がはっきりと分かれました。まず脇役、チョイ役の名前当てはほぼ楽勝でした。モザイクCG当て、イントロ当て方面もScr3をやっていたお陰で、見聞きの繰り返しをしていたせいですぐに判りました。で、逆に酷かったのがPSTH方面でした。殆ど知らないし。後、パソコンの基礎知識方面もあまり出来は良くなかった気がします。それとフィルスノーンの問題も少なくないので、暇があればそっちを先にやった方がいいかも知れません。殆ど魔法関連の問題しかないようですけど。「サイコロ固定」の技は「SHIFT」+「F1〜F6」と非常にオーソドックスです。当時知っていればもっと楽に出来たのですが。


ONE 〜輝く季節へ〜 2000,09,30

 内容などの話は今更ですので余所様の感想なりレビューなりでお願いします。
 一時期、反ONEな立場を取っていた私の言い分に「だってこいつらK校生じゃないし」というものがありました。で、後日調べてみたところ……それは最初から作り手が確信的に行っていた事が判明。いえ、別にそんなコメントが乗っていたとか言うのではないのですが。シナリオを読む限り、明らかに「こいつらはC学生です」という文字が読み取れます。別に結果的にそうなっていた訳ではなくて最初からその意図でゲームを作っていた以上、あの批判は的外れでした。別に誰からも指摘を受けたりしたわけではないですが、自分の意見が過っていた事には変わり無いのでここで謝罪。
 と書くと悪い風にとられるかもしれませんが、その積もりはありません。C学生でないとこの物語は成立し辛いという背景があったからだと思います。そして18禁ゲーとして売る為には性描写が、そしてK校生以上でないといけない――それがあるせいでこんないびつな形になっています。早い話、アトラクの再販で冒頭に「作中の血縁関係は全て仮のものであり、実際には血が繋がっておりません」と書いたのと同様に「この物語はK校生達の物語であり、間違ってもC学生ではありません」と書いているといった感じで。
 その証明に繭を挙げます。あれは間違いなくS学生です。なのに最後は制服を着て卒業しています。すると彼女は最低でもC学生でなくてはいけません。浩平が永遠の世界に潜伏していた期間は一年です。これはヒロイン毎に期間が違うとは思えませんし、事実他のキャラは一様に一年前後ですので。月の微妙な差はありますけれども。だとすると繭もその範囲から大きく逸れる事はないこの矛盾は主人公達が「K校生(ゲーム中)→ C学生(実際)」だとするのと同様に繭も「C学生(ゲーム中) → S学生(実際)」と考えれば謎は解けます。作中の繭はC学生という設定をされながら実はS学生だということに。
 で、どうしてC学生でないと成立しないのかは「メルヘン」「童話」これに尽きます。Kanon論で良く聞く単語ですが、やっぱり童話を童話として信じられる年齢はK校生では違和感があるのです。K校生では既に純粋に夢を追える年齢ではないのです。その証拠が作中のどうしてもK校生には見えない主人公達の言動であり、その彼らの頭の中身なのです。Kanonでは「歳相応の中にみえる幼児性な部分」と装飾されていますけど、ONEは子供のままです。
(ただ最近ではK校生も明確にはアウトになったお陰で逆に全てをゲーム中で伏せる事でC学生だろうとS学生だろうと……というゲームが最近では逆に増えてきてしまっています)
 力を抜く事(悪い意味ではない)は後のKanon、AIRで踏襲されているというのにどうして力を入れた部分はなくなってしまったのでしょう。お陰でAIR何かは相当にゲームバランスが悪くなっているというのに。

 有り得ない現象、そしてその事への説明の不備(というか、「敢えて必要ではないから語らない」パターン)はこのONEから始まっています。
 例を挙げれば主人公が主役にはなり得ない事、感情移入の対象者ではない事は既に茜シナリオに篭められています。あのシナリオでの感情移入の対象は茜ですし。
 Kanon、AIR共通の原点の部分が剥き出しになったままで描かれているゲームですので、それを知ってKanonもAIRもそれなりに新たに納得できました。


不確定世界の探偵紳士 2000,10,14

 誉めるところも、気になるところもそこそこあるのですが……どこか書き辛いものがあります。ですのでそこそこ省略して書きます。

 主人公の名前がどうしても馴染めませんでした、最後まで。あと、箱の表のパッケージにメインヒロイン(?)がいないというのも如何なものでしょうか。
 主人公が手前にその左右に準ヒロインと敵その1、その後ろにはサブキャラ、準々ヒロイン、そしてチョイ役(爆)がいるだけという非常にゲームをクリアした人間にとって不思議な面子を並べています。
 しかも後ろの面子に関しては箱に描かれているような活躍(出来事)は欠片もありません(笑)。特に最初の方からちょくちょく登場していた謎のチャイナ女こと鈴麗が最後までただのチョイ役でしかなかったことに唖然。全く見せ場無し(Hシーンはありますが)。
 それに一番気になった名波春香はH無いですし(笑)。兄貴との関係もイマイチよく判らないままで、中途半端な出番を最後に二度と出てこなかったですし(汗)。
 メインヒロインかと思ったミント御剣(何せ一番このキャラとのフラグをこなさないと先へ進めないので)も、最後の最後でヒロインの座から滑り落ちますし。
(いや、EDテロップが流れた後のラストの一枚絵で彼女のアップで終わっていることを考えれば、メインヒロインと判断するのが適切だとは判っているのですが、私にはメインヒロインと呼ぶには抵抗があります。なので準ヒロイン扱いで)
 悪役は悪役で根本的に組織の大きさの割にはどこか抜けた連中なので、緊張感を感じることが出来ませんでした。
 一番このゲームでドキドキしたシーンが生き霊女の悪戯(語弊有り)の首吊り男シーンというのが考えてみると情けなくも有ります。

 では感想を最初から……。本格的なハードボイルドを嘲笑するかのような設定が笑えます。
 クズ通りと呼ばれる路地裏に事務所を構える(ハードボイルドは大通りには住まない)凄腕の探偵ランクAを誇る敏腕探偵「悪行双麻」(雑誌企画の読者キャラっぽい)の元に、弁護士でもあり探偵組織の連絡員でもある綾木麻衣子より《ゴーストの正体を探れ》(祓ってもらったらいーのに)との案件が持ち込まれます。
 一時はその案件を拒否した(ハードボイルドは大概、最初はその仕事を拒否するのです)悪行双麻ですが、彼女と肌を重ねることで(何故?)、重い腰を上げ、新たな事件に巻き込まれていくのであった。

 これが本気でやっているのなら、変なゲームですが、煽り文句で

「道を歩けば銃撃戦に出会い、
 目の前の事故車からは裸の美少女が助けを求め、
 喫茶店でコーヒーを飲めば強盗が押入り、
 事務所に戻れば瀕死の美女が縛られている。
 世の中、奇怪で淫らな事件があふれかえっている

 運は極悪、腕は超一流、
 悪行双麻のもとへ今日も
 怪事件がおとずれる!」

 とのことなので、気にすることもないでしょう。流石は「不確定世界」尋常じゃありません。
 私はそんな世界は嫌ですが。

 そしてただのギャグに終わらせるのか、捻りきるのかがシナリオの腕の見せ所。しかも、時間と報奨額を決めるというシステムで既存のゲームにはないものを早くも見せているだけに、期待が持てました。
 綾木麻衣子が「殺されたのは私の兄…」だという部分、100%嘘だと思いました(ええ、100%(爆))。で、いつ尻尾を出すのかと非常に楽しみにしていたのですが、本当に被害者は彼女の兄で、本当に彼女はただの人でした(爆)。がっかり。
 奥様、神あやめ。神様です。彼女が件の情報屋エマーヤだというのは最初のホテルでの待ち合わせ場所を探し出すよりも簡単でした。最後の銃撃戦で死んだ筈の彼女を生き返らせたとしても、わざわざあの状態の彼女を病院に運ぶことになった経緯が判らず、かなり疑問です。(あのシーン後はどう考えても埋葬方面に思考がいきます)
 ミントの脳組織の移植主は誰だったのかという謎もあります。あれだけ海だどうだと触れている以上、その辺に話が及ぶものと思っていましたが最後まで判らず仕舞いでした(最初は奥さん説もありましたが、主人公が二人に共通点があるような科白が一切なかったのと、情報屋のコメントが一層奥様臭くなっていたので外しました)。
 後、公安4課の隠弐丸がガルシアとS○Xしているシーンですが、彼がそれをする必要性が感じられずかなり謎。手を組んでいたのかとあの時は思いましたが、互いの正体を知った限りでは有り得なさそうでしたので。
 謎の生き霊女村雨涼子がわざわざあの洋館をでっちあげ、絵の謎を仕立てた理由が判らず仕舞い。いや、隠し場所を回りくどく教える為だというのは判るのですが、そうする必要性がいまいちはっきりせず。大人の女になる理由は若干判らなくもないですが……(で、あの首吊り男って誰? 殺された海御寺の親父様?)。
 ミント自身のこともイマイチ判らないまま、シナリオが進んでしまった印象が。
 別に全ての事柄について謎のままにしないではっきりと晒すことがいいとか言うつもりはないのですが、何か必要性とか行動の理由とかそういうのが謎ってのはいいのでしょうか。
 最後のオマケというか中国四千年の奥義には笑いました――が、そのお陰でゲームを一からやり直さないといけないのが厳しいです。
 あと、回想モードは何か不徹底だったような気がします。ただ元々、Hゲとして捉えるには疑問符のつく感じだったので、別に気にはしないのですが。

 まとめ。
 AIRは読物であって、ゲームらしさがないものでしたが、これは逆であくまでこのシナリオはゲームであって、読物とするととてもじゃないけど……な代物でした。
 同じ謎を謎のままにしている手法は似ていますけれども。あくまでゲームという前提の元でのシナリオでした。
 それを踏まえて……ゲーム性としてはかなり面白かったです、特に複雑な謎を解くという作業はなかなか楽しめました。複数の謎を同時進行で解決していくのが各個撃破タイプの私には苦しかったですけれども、面白かったです。
 ただ、その謎自体が不条理だったり、必要性に乏しい気がするのが気になりますが。
 ですのでゲームとしては良かったです。

 好きなキャラですが……いません。特に。一人も。強いて言うならアッシュあたりが。音楽も私は特に気になるものはなかったです。

 で、これが私の初の剣乃シナリオ体験でした。間接的には触れているので今更な気分もありますが、直接触れるのは初めてでした。印象はかなりの知識を持っていてそれを振りかざさないで描ける人――ファンが多いのも頷けます。ただ、ポエム無頼派としてはこういうこういう形式の文章、シナリオでは酔えないです。だから引き込まれるということは私はなかったです。


月姫PlusDisk 2001,03,24

 爆発的月姫ブームが巻き起こっている最中にイベント販売されたオマケCD。個別&本体とのセットで売られた為、二枚手に入れた人も多かったとか。そのお蔭で、私もお零れにあずかれた訳ですが。げっちゃと幻視同盟というミニシナリオのみですが、低価格で損はしません。

【お気に入りキャラ:瀬尾晶】


開運戦隊巫女サンレンジャーりべんじ 2001,06,16

 画面と文字の表示スピードが遅いのでギャグが時間差が出てしまい滑る滑る。
 幾らなんでも遅すぎです。
 何をどうやったらこんなに表示が遅く重くなるのでしょう(汗)。  せめて三倍の速さが欲しいです。
 画像の展開だけでどーしてこんなに時間かかるのでしょうか。
 で、肝心のギャグですがメッセージスピードをせめて倍。
 こういうのは勢いで押してくれないと…ネタがどうこう以前。
 顔文字を入れることで奇抜さを感じることは……ゴメンなさい。これも邪魔くさかったです。
 操作性も悲しいほど悪いです。
 パタリロ風のぶっ倒れネタも…このゲームのように動きがないと白けるだけでした。

 ゲーム自体は神経衰弱ですが、ゲームとしての楽しさはそれ程なかったです。
 ミニゲームですが、酔っ払いのだけはクリアできませんでした。
 どうもこの手のは昔から駄目のようで、piaキャロの葵さんゲーも、うぃずゆーの菜織ゲーも駄目だったように、障害物を避けながら動かすゲームは苦手です。

 総評としてはゲームに機敏さがないのが何より辛かったです。
 シナリオは小ネタ小ネタで楽しませようというよりも、悪く言えば誤魔化そうとしていた気がします。内容の薄っぺらさを。
 ギャグドタ調にするのはもうゲームの方向からして当たり前なのですから、もっと豪快に馬鹿をやり通して欲しかったです。
 CGやパターンの使いまわしは仕方がないのですがもう少し、それをありありと感じさせないだけの工夫もあっても良かった気がします。仮にも売り物にするなら。
 1500円で売ってる同人ゲーなら諦めもつくかな……その程度の感慨でした。


顔のない月 Limited Collection 2001,09,22

 全体ではミニシナリオとアクセサリー、スタッフコメントと別れています。
 インストールは不要みたいですが、セーブはできます。
 調べたら「C:\WINDOWS\Application Data\ROOT\nsmlc」に勝手に作って入っています。このことどっかに説明されていましたっけ?

 スタッフコメントはやる気のなさそうなありきたりなというか、説明書にでも書けばそれでいーんでは?的な皆々様のと、一人だけ何だか気合が空回りしたのか、ただ単にウケを狙って失敗したのか長々とありますが、だからどーした的な退屈な代物でした。
 そして一応はメインらしいミニシナリオは二本。
 一本は顔のない月本編の前のお話です。羽山浩一はどんな男だったのかが判ると言うのと、倉木家の恐ろしさが垣間見える物語です。沢口千賀子の出番が少々あります。
 もう一本はトゥルーエンドの後のお話です。鈴菜と水菜と3人での生活の描いていて他のキャラは本当に一回ずつ出てくるだけです。
 余所でも書きましたが、一流の絵と二流のシナリオと三流のシステムといった塩梅でした。絵はノー文句です。強いて言えば閲覧頁の枚数が多いので期待していたら殆どが表情のパターン変化で埋まり、実質枚数は殆どなかったというのが詐欺ではないかと思えるぐらいで(爆)。シナリオはSSの域を出ませんでした。原作者だからこそ……みたいなものが全然なかったです。それでも本編前の話はそこそこ形になっていたのですが、メインとも言える後日談の方が明らかに「変」でした。ぶっちゃけると本当に本人が書いたのですか?(汗) もし書いたのならどれだけの時間で仕上げました?(汗) 正直、新キャラの使い方が全然なっていないので設定だけを膨らませすぎて身動きが取れなくなったのか、もしくは本当は全然違う展開にする予定だったのが何かの事情で全てそれがボツになったとか。音声がなくなったという点からしても、その手のトラブルが背後にあったように感じました。某現在未発売ゲーのような。ですので、結構ガッカリです。そして最低なのがシステム。Nscrでも使ってください。いくら私の環境が悪いとは言え、あまりに重過ぎるし遅すぎるし鈍すぎます。メッセージスキップも使いものにならないですし、セーブロードも不便ですし、シナリオ読み返しも飛びが激しいので非常に不便ですし。顔のない月の時から悪いところは何一つ改善されていません。手抜き極まりないです。
 最後にアクセサリーの方ですが、ダウンロード方式が雑誌などのオマケCDの様なそのまんまのダウンロード方式でした(汗)。この辺の人間、もうちょっと強化した方が宜しいのではないでしょうか。まあ、別にいいのですが。
 意外にも今、唯一インストしているのが「メモ帳」です。壁紙が使用できるぐらいで、他は殆どwindows付属のメモ帳と機能が変わりないので、逆に違和感なく使えるのがメモ帳使いの私にとっては良かったです。軽いし、バイト制限もないので長文でもOKですし。


扉&妖精 2001,11,10

「扉」はゲームと呼ぶほどのものでもなく、かと言ってノベルともちょっと違う、人によっては懐かしさを憶える形の代物なのですが……アリスらしい安心感のあるお話でした。作中のカップルが全て最後は無事に成立しているのが優しくて好きです。丁稚君がメインの回がなかったのがちょっと残念。期待していたので(爆)。

「妖精」の方は完全にノベルだったのですが……一つ目の方は。彼の情緒、環境、周囲、世界観、どれもが自分の描くもの描きたいものに似た雰囲気のお話でした。勿論、その質は別として。同時にこういうものを読むと、どこか現在の自分自身の投影を感じてしまう部分があります。

「妖精」の二つ目の方は暗い、どこか救いの無い雰囲気のお話です。これは私が好んで読む系列のお話でした。登場人物がそれぞれ、それぞれの立場なりの言動が確りしているのが良いです。一番好きなのは妖精だったりするのですけど(爆)。彼女の言動が一番頷けてしまったので。次が坊っちゃま(笑)。その次が男で、最後は余計な真似をしてしまっただけのヒロイン(激爆)。善意の皮肉さがこの話では出ている格好ですが、そういう捻くれたお話、私はかなり好きです。救われない以上、これもダークに入るのでしょうか? ちょっと違うような気もするのですが……単純に悲劇ものとでもしておくのが良いのかも知れません。

 アリスのゲームは音楽が良いです。場面的にはそれほど重要でないシーンで使うような曲でも印象に残るような曲になっていて、曲が好きかそうでないかはあってもつまらない曲が殆ど無いと言うのはやっぱり凄いです。
 物語からして全体的に東欧世界を雰囲気されての曲だそうですが……かなり良いです。扉の方も曲欲しかったなぁ……とか我侭思ったり(笑)。


砂の上を歩いている、波の鳴るのを聞いている。 2001,11,15

 沢村奈唯さん製作のNscrゲームの未完成版。
 ヒロインの鈴蘭以外に井上蒔、芽衣とキャラがいるものの、顔見せ程度。
 沢村さん独特の世界観と空気を思うがままに拘って描かれているので、とっつきにくい部分はあるかも知れません。

【お気に入りキャラ:鈴蘭】


NAKED BLUE 2001,12,01

 壁紙ですが想像通り、お気に入りは数枚程度。予想はしていたのでショックはないのですが、それでも元々の収録枚数もちょっと少なさを感じました。あと2頁分ぐらいはあると思ったのですが……。
 音声の方は二人の声が変わっていなかったので安心しました。藍のような声を充てる人は結構、声が変わってしまったりするのですが……DC版やDVD版などのおかげでしょうか。違和感なく引き継げたので嬉しかったです。
 そしてこれは恋藍の二人のEDのみと聞いていたので、藍はメインディッシュとして恋からプレイ……Canvas本編と変わりませんでした(苦笑)。
 アナザーストーリーということで、一部本編とは違うのですが、基本の流れは本編の恋藍ルートを沿っているので、前日のリプレイをほぼ繰り返しただけの結果になりました。一応は他のキャラを一切排除し、その分ちょくちょく藍が登場するようになっているのですが、そこ以外は全て本編の恋シナリオと同じで、最後の方はそのまんまでした。CG、声共に使いまわしです。それでもじっくり1日かけてやってしまったのは矢張り彼女というキャラが好きだからでしょう。

 流石に消化不良になりまして、序でにオマケシナリオ三篇をプレイ。
 予告編は……雑の一言です。声優さんトコとの契約との問題もあるのかも知れませんが、あの程度のペラペラな内容なら片手間でできます。折角声を充ててくれるのに勿体無いです。
 恋の陵辱ストーリー……どこの声でも「いらない」という反応しか聞きません。アイディアは良かったのですが、何分使いまわせるCGを考えると、相当の無理がありました。どうせベタベタなシナリオで「声の人に陵辱系の科白を言わせよう」な企画な訳ですから最後で「ごっこ」に逃げても良かったかも。そうすればそんなには反感を持たれずに済んだと思いますので。でもやっぱりCGと合わないです。元々違う意図で描かれているCGだからと言えばそれまでですけど。
 恋のアフターストーリーも簡単に作っただけというの印象です。オマケとして考えるならこんなものでしょうが、ちょっと他と合わせても物足りなさを感じました。ファンディスクとしてはもう一声欲しかったです。

 肝心の藍シナリオですが、藍と恋のやりとりがこのシナリオの唯一の書き下ろしとも言えて、かなり熱入っているように思いました(藍EDな部分はCanvasの時点で削った云々な話も昔ありましたですし)。余所のゲームのシナリオのような力強さや非御都合的展開、独自路線みたいなものはなく、恋愛物の王道的なものですが、声優さんの熱演もあってかなり良かったです。恋が特に。
 それだけに最後の最後はかなり台無しでした。今までの盛り上げを全て損なう感じでがっかりしました。一番の原因が主人公で、F&C的王道のこのお話に都合の良い鈍感さを見事に後半で発揮しくさってゲンナリさせられました。恋の態度の中に隠れたものに気づかなさ過ぎるのはちょっと変過ぎな気がしました。
 そして藍の告白……こんなところで科白、使いまわすとは思いませんでした。折角わざわざ別売りしてまで用意した藍シナリオでの所業としてはあんまりな気が。その後のHシーンへの展開も無理有り過 ぎで、手抜きも手抜きです。
 最大の目玉の藍のHシーンは……先にCGありきとか色々と都合もあるのでしょうが、初めての女の子を教室で椅子に座らせ、両足をそれぞれ両前脇の机に乗せる事を指示する奴は変態さんだと思います(爆)。真っ当な思考じゃないと(笑)。
 そのCGですが……結局描き下ろしは4枚。少ないです。パターン変化も乏しかったですし……この辺もガッカリです。枚数増やせないのならせめてパターンぐらいは、と思わずにはいられませんでした。
 タイピングで追加されるオマケ壁紙が6枚。既存のもの(某天音恋ポスターのとか)や加工したものでした。魚さんのは結構良かったです。元に入っている瑠璃子さんのも好きですし(爆)。

 総評としては、ファンディスクとするには弱いです。これが本編に入っていての藍シナリオだと言うのであれば許容はしますが、わざわざ別売りにまでしてのものとしてはかなりの物足りなさがあります。殆どが使いまわしで済ませているのですから。しかもフルだとやっぱり容量食っていますし。Canvasインストしている人は半分ぐらいに済ませられれば良かったのですが。


2000プレイゲーム総括 対象 計8本

「猪名川でいこう!!」
「Lien 〜おわらないきみのうた〜」
「まじかるアンティーク」
「Natural2 DUO」
「不確定世界の探偵紳士」
「AIR」
「行殺☆新選組」
「Canvas 〜セピア色のモチーフ〜」
「とらいあんぐるハート3」

システム部門:とらいあんぐるハート3
CG部門:Canvas
音楽部門:AIR
シナリオ部門:Lien
ゲーム総合部門:Lien
主人公部門:北倉志郎(Lien)
ヒロイン部門:土方歳江(行殺☆新撰組)
サブキャラ部門:久遠(とらいあんぐるハート3)
決め科白部門:「――――、切腹よ」(行殺☆新撰組)




2001プレイゲーム総括 対象 計34本

「顔のない月」
「とらいあんぐるハート」
「とらいあんぐるハート2」
「同窓会 again」
「誰彼」
「月姫」
「月姫Plusディスク」
「開運戦隊巫女サンレンジャーりべんじ」
「Milky way」
「Bless 〜close your eyes,open your mind.〜」
「21 -Two one-」
「ねがぽじ 〜お兄ちゃんと呼ばないでっ!!〜」
「とらいあんぐるハート リリカルおもちゃ箱」
「ファントム 〜Phantom of inferno〜」
「いただきじゃんがりあん」
「Natural2 ZERO」
「REBIRTH」
「コ・コ・ロ…II」
「胸きゅん!はぁとふるCafe」
「歌月十夜」
「君が望む永遠」
「顔のない月 Limited Collection」
「花の記憶 第六章」
「Alive Renewal」
「君がいた季節 フルボイスバージョン」
「扉」
「妖精」
「秋桜の空に」
「NAKED BLUE」
「大悪司」
「Piaキャロットにようこそ!!3」
「吸血殲鬼ヴェドゴニア」
「人間狩り」
「20世紀アリス」

システム部門:『とらいあんぐるハート リリカルおもちゃ箱』
CG部門:『顔のない月』
ムービー部門:『大悪司』
音楽部門:『月姫』
OP部門:『just in love』【同窓会again】
ED部門:『君が望む永遠』【君が望む永遠】
注入歌・オマケ歌部門:『闘え! 超常戦隊レイスマン』【君がいた季節】
ストーリー部門:『月姫』
世界観部門:『秋桜の空に』
熱中度部門:『大悪司』
オマケ部門:該当なし。
ヒロインキャラ部門:アルクェイド【月姫】
主人公キャラ部門:広場まひる【ねがぽじ】
サブキャラ部門:遠場透【ねがぽじ】
萌えキャラ部門:桜橋涼香【秋桜の空に】
科白部門:「まひるが一番きれいだ!!世界でいちばんっ!!」桜庭香澄【ねがぽじ】
ゲーム大賞:『大悪司』
特別賞:『扉』
コケモモゲー大賞:『顔のない月 Limited Collection』
コケモモ主人公部門:『鳴海孝之』【君が望む永遠】
コケモモヒロイン部門:『君島ナナ』【Piaキャロットにようこそ!!3】
コケモモサブキャラ部門:『石原麗子』【誰彼】
コケ科白賞:「オレはまた何も知らずに誰かを傷付けた」鳴海孝之【君が望む永遠】